香りを言語化する

今朝(4月18日)、別所哲也氏のラジオ番組(FM Tokyo Morning Radio)を聴いていると、「香りを言語化する」というテーマについて話をしていた。私はいちおうモノを書いて生計をたてている者だが、この香りという目にみえないものを言葉にすることは至難の業である。

抽象的で極めて感覚的なものを言葉にするというのは、言語能力だけでなく、表現者のセンスが問われる。ラジオ番組では香りをベースにした新しい価値を創造するために起業された 、SCENTMATIC株式会社という企業の栗栖俊治社長がゲストにきていた。

栗栖氏は「なんとなく好きな香り」とか「なんとなく嫌いな香り」といった感覚に言葉が融合すると、今までにない新しい体験ができるという。それが2018年からはじめた「Kaorim」 というプロジェクトで、 ITやAI、UXなどを融合させることで 新しい価値を生みだそうとしている。

嗅覚というのはこれまで科学が追いついていなかった分野だが、 Kaorimによってサイエンスが追いつきはじめたという。楽しみな領域である。