ご存じの方も多いかと思うが、私は長い間、米大統領選を取材してきた。次の大統領選は2024年11月だが、来年になると、米メディアは選挙報道を増やし始める。というのも、日本の選挙と違って大統領選には選挙活動期間が設けられていないため、次々と出馬表明する候補が出てくるからだ。
すでにトランプ前大統領(76)は出馬表明をしているが、当ブログでも書いたように(トランプ氏が再び大統領選に)、私は彼にはもう当選のチャンスはないと思っている。共和党からは他に、フロリダ州のロン・デサンティス知事(44)が参戦してくると思われるし、ジョン・ボルトン元大統領補佐官(76)も興味を示している。あとはテキサス州のテッド・クルーズ上院議員(52)、マイク・ペンス前副大統領(63)も出馬の可能性がある。
民主党からは現職ジョー・バイデン大統領が再選を目指すと思われるが、本人はまだ正式に「ゴーサイン」をだしていない。現職なので、焦る必要もないのだが、再選への表明を遅らせるということは「再選辞退」というオプションも十分に考えられる。個人的には、今年11月で80歳を迎えた人であり、一期だけで勇退した方が本人にとっても国家にとっても得策なのではないかと思っている。