またアメリカの話で恐縮だが、昨日、ネットニュースを読んでいると「living paycheck to paycheck rises to 63%」という一文が目にとまった。living paycheck to paycheck というのはアメリカではよく使われる表現で、「給料ギリギリの生活をしている」という意味である。
そんな人たちが以前よりも増えて、人口の63%になったというのだ。アメリカ人があまり預金をしないことはよく知られているが、ほぼ6割の人が給料を毎月使い切るような生活で、浪費型のライフスタイルは相変わらずである。
ニューヨークにある「バンクレイト(Bankrate)」という消費者金融サービスの会社が発表した数字では、アメリカ人の53%は1000ドル(約13万7000円)の突然の出費を賄えないという。半数以上の人は13万円のたくわえもないということである。わかっていたことではあるが、改めて数字をみると驚かざるを得ない。
物価があがり、家計が苦しくなっているのは日本も同じだが、「世界一の大国」を豪語している国としてはあまりにもお粗末な数字である。