米国で減り続ける大学生、学費高騰に構造的要因が追い打ち

「米国が長い年月をかけて築き上げてきた伝統が崩れつつある」

米首都ワシントンに住む友人の教育者が、悲痛な声色で言った。いったいどんな伝統が崩れつつあるのか。話を聴くと、まず大学の価値が変化してきているという。

同時に、多くの学生は学費を支払うために借金をし、返済のために仕事をせざるを得ない状況が以前より強まっているのだという。

さらにナショナル・パブリック・ラジオ(PBS)の調べでは、過去8年間で大学への入学者数は11%も減少した。当時の新入生数と比較すると、230万人以上も減っている。

前出の教育者によると、「小規模の私立大学にとっては痛手であり、閉鎖に追い込まれるケースもでている。危機に瀕しているといっても過言ではない」と事態の深刻さを口にする。学生数が減っている理由はいくつかある(続きは・・・米国で減り続ける大学生、学費高騰に構造的要因が追い打ち)。