マスク生活で風邪が減少:新型コロナ(53)

新型コロナウイルスが蔓延しはじめてからすでに2年近くが経とうとしている。それは同時に、ほとんどの方が外出時にマスクをしているということであり、「風邪をひかなくなった」ということにもつながる。

先日、テレビ朝日の羽鳥氏が「鼻かぜすらひかなくなった」と番組の中で発言。私も過去1年以上、風邪をひいていないので、マスク着用と手洗い、消毒は風邪防止に絶大な効果があるのだろうと思う。

市場調査会社インテージヘルスケア社によると、例年の風邪の罹患率と比較すると今年はかなり低い数字であるという。2019年の風邪の罹患率を100%とした場合、今年は36%にとどまっている。まったく風邪にかからないわけではないが、大幅に減ったことはすでに数字に表れている。

風邪にかからないだけでなく、多くの方は外出時のマスク着用の利点を感じてもいる。特に女性は「ノーメイクでいられる」「ほうれい線を隠せる」「シミや毛穴の開きを隠せる」など、プラス要因を見い出している方もおおく、今後コロナ発症がほとんどゼロになったとしても、マスクを着用し続ける人はかなりの割合でいるだろうと思う。

中国、アフリカに軍事基地を建設か

米紙ウォールストリート・ジャーナルは5日、中国が西アフリカの赤道ギニアに軍事基地を建設する予定であると報じた。この報道は同紙のスクープで、米政府はすでに報告書を作成しているという。米政府はまた、赤道ギニア政府に対して中国のこの動きを拒否するように要請しているという。

中国の軍事基地が建設されようとしているのは赤道ギニアのバタ市で、同市はすでに中国船籍の商業港として使用されている土地でもあり、アフリカ内陸につながる高速道路も建設されている。すでに足がかりのある場所に軍事基地を建設するということは、ほぼ間違いなく中国海軍は 大西洋で プレゼンスを示し、地球規模の安全保障政策のなかで存在感を高めようとの狙いがあるためだろう。

赤道ギニアのオビアン大統領も、中国側の意図をくみ取り、習近平主席との電話会談を行った後、「中国をもっとも重要な戦略パートナーとみなしている」との声明を発表したほどだ。カネを提供する側と享受する側の持ちつ持たれつの関係ができあがりつつあるようだ。こうした状況下で、米政府が赤道ギニア政府に中国軍基地建設を却下するように要請しても、どこまで受け入れられるのか。

中国はアフリカ東海岸のジブチにも2017年、 人民解放軍初の海外基地を建設しており、着実に国外で布石を打ってきている。 ジブチはスエズ運河の入り口にあたる国で、北に紅海、東にアデン湾が望める戦略的な土地で、年間2万隻が航行する重要な拠点だ。

そしていまアフリカ西海岸の赤道ギニアにも拠点をもつことで、中国の拡張的な世界戦略が一歩ずつ前へ進んでいるかのような印象を受ける。それは紛れもなく、世界の国々が米国側につくのか、それとも中国側につくのかの選択を迫られているということでもある。

地震と火山活動

このところ国内で地震が続いている。特に3日午前に起きた富士五湖を震源とする最大震度5弱の地震は、「富士山噴火の前ぶれではないのか」と多くの人が思ったはずだ。

武蔵野学院大の島村特任教授はメディア取材に対し、「富士山の下の深さ15~20キロの地点でマグマの流動によって起きる低周波地震の一種。規模が大きければ富士山の大きな噴火につながるかもしれず、危ない」と答えており、噴火の可能性があると指摘した。

そうしていたら、インドネシアのジャワ島で4日、最高峰スメル山(3676m)が噴火した。大規模な噴煙が上がっていく様子がネット動画で確認でき、恐ろしくなった。溶岩が火口から数百メートルにわたって流れでて住民が避難しているという。すでに死亡者も10人以上でている。

ジャワ島と富士山とでは距離が離れており、直接的な関連性はなさそうだが、本当にまったく関係がないと言い切れるのか。地質学に疎い素人としては、地球の奥深くで何らかの地殻的連動があり、地球規模で動きが活発になっているのではないかと疑ってしまう。

さらに今年9月19日、スペイン領カナリア諸島のラパルマ島で50年ぶりに火山が爆発して、流れ出した溶岩流で約2000棟が破壊された。さらに米ハワイ州のキラウエア火山も9月29日に噴火して、溶岩の流出がみられた。

少し調べると、マグマの動きは気象庁どころか地質学者にも本質的につかめていないらしく、活火山が111もある日本に住むわれわれとしては指を咥えているしかないようである。

懐かしい写真

今日は早めに原稿を書き終えたので、以前撮った写真の整理をしていた。懐かしい写真があとからあとから出てくる。

この写真は15年前(2006年)、中米グアテマラを旅していた時のものだ。遠くにマヤ文明のティカル遺跡が望める。いまはコロナでなかなか旅に出にくいが、来年こそは遠出ができることを祈っている。