選挙での重要人物(3):2020年大統領選(42)

9月11日に選挙での重要人物(2):2020年大統領選(41)を書いたあと、少し時間が空いてしまった。今日は民主党ジョー・バイデン候補の選挙対策本部長について記したいと思う。

トランプの選対本部長のビル・スティーピエンと、ジョー・バイデンの選対本部長であるジェニファー・オマリー・ディロンの共通点は2人とも40代前半であること、選対本部長に抜擢されたのが今年になってからという点、さらに大学を卒業以来ずっと政治の世界に身を置いているということだ。

マサチューセッツ州に生まれたディロンはタフツ大学を卒業後すぐに政治の世界に飛び込んでいる。政治の世界といっても、自身が政治家になるために活動するのではなく、あくまで裏方に徹している。少なくとも現時点で、ディロンもスティーピエンも政治家になろうとの意思は見えない。

ディロンは過去20年ほど、さまざまな選挙にかかわってきた。2000年のアルバード・ゴア氏の大統領選、04年と08年にはジョン・エドワーズの大統領選など、全米トップの政治家のもとで選対副部長などの要職についてきた。だがディロンがサポートした候補の多くが選挙で負けている。この点が気にならなくもない。

from twitter

08年、エドワーズが予備選で敗退したあと、ディロンはバラック・オバマの選対に加わり、勝利に貢献している。ディロンが選対本部長に採用された今春、各種世論調査の支持率ではすでにバイデンの方がトランプより上だったが、バイデン自身、組織力と集金力でトランプ選対に水をあけられていると感じていたと言われる。

そこでバイデンはデータを重んじ、「新しい組織のモデル」を目指すディロンを選対に引き入れたのだ。それが吉とでるか凶とでるかは1カ月半後にはわかる。(敬称略)

夏休みは写真だけ・・

今年は夏休みを取らなかった。取ろうと思えばとれたが、ずっと仕事をしてしまった。国外には行きにくい状況だったので、国内の海沿いの街にいくとか、ひと気の少ない温泉地を訪れるなど、いくらでも動くことはできたが、自宅と仕事場の往復に終始してしまい、少しため息がでる。

そんな時は以前撮った写真を眺めて、追想の旅をしようと思う。

2014年4月にインドに行った時の写真である。世界遺産タージ・マハル。

夕刻に霞む写真に思われるかもしれないが、朝6時前である。自分の中では10年以上も前にいったような印象で、はるか昔のような気がしている。ザックを背負った一人旅で、10日ほどインドに滞在し、30回の食事すべてがカレー味だったのはいまでも鮮烈な思い出として残っている。

無性に食べたくなるもの(4)

このところ当ブログは、米大統領選の話か「無性にたべたくなるもの」に集中してきている、、かもしれません。まあ、単純な男なのです。そして、このシリーズだけは「です・ます調」で書いていこうと思っています。

今日ご紹介するのはラーメンです。銀座6丁目にある「支那麺・はしご 」。何年も通っている店で、20席以上もつらなったカウンターだけの店です。いつもここでは「排骨坦々麺(ばいこうだんだんめん)」の中辛を注文します。

劣勢のトランプ氏がついに繰り出した“最終兵器”

米時間7月15日、ドナルド・トランプ大統領はある決断をした。その決定は大統領選の投票日(11月3日)まで3カ月半という時期を考えると、重大な出来事と呼んで差し支えない。

トランプ氏は選挙の大黒柱とも呼べる選挙対策本部長を交代させたのだ。選対本部長は映画で言えば監督であり、出演者を除けば最重要人物である。

極論すると、トンラプ氏という主人公を生かすも殺すも監督次第、つまり選対本部長次第と言えるのだ。トランプ氏が交代に踏み切った理由は、民主党ジョー・バイデン候補との支持率の差が夏になっても縮まらなかったことが大きい。

監督が主役(トランプ氏)の魅力を十分に引き出せていないと判断し、主役が監督を解雇したわけだ。髭をたくわえたロックスターのような風貌だったブラッド・パースケイル前選対本部長に代わって、新たに選対本部長に就任したのはビル・スティーピエン氏。米東部ニュージャージー州出身の42歳である(続きは・・・劣勢のトランプ氏がついに繰り出した“最終兵器”)。