劣勢のトランプ氏がついに繰り出した“最終兵器”

米時間7月15日、ドナルド・トランプ大統領はある決断をした。その決定は大統領選の投票日(11月3日)まで3カ月半という時期を考えると、重大な出来事と呼んで差し支えない。

トランプ氏は選挙の大黒柱とも呼べる選挙対策本部長を交代させたのだ。選対本部長は映画で言えば監督であり、出演者を除けば最重要人物である。

極論すると、トンラプ氏という主人公を生かすも殺すも監督次第、つまり選対本部長次第と言えるのだ。トランプ氏が交代に踏み切った理由は、民主党ジョー・バイデン候補との支持率の差が夏になっても縮まらなかったことが大きい。

監督が主役(トランプ氏)の魅力を十分に引き出せていないと判断し、主役が監督を解雇したわけだ。髭をたくわえたロックスターのような風貌だったブラッド・パースケイル前選対本部長に代わって、新たに選対本部長に就任したのはビル・スティーピエン氏。米東部ニュージャージー州出身の42歳である(続きは・・・劣勢のトランプ氏がついに繰り出した“最終兵器”)。