古代メキシコ展

東京上野にある東京国立博物館で開催中の「古代メキシコ展」を観てきた。現地からいくつもの遺物が運ばれ、ゆったりとした空間の中にさまざまな展示物が配置されていた。

ご存じの方もいるかと思うが、私は大学時代、マヤ文明に魅せられて考古学者になることを夢みた時期があった。だから、古代メキシコ展ときくと、さまざまなことが脳裏を駆け巡り、落ち着きをなくす。

展示では特にヤマ文明とアステカ文明に焦点があてられていたが、私はマヤの前のオルメカ文明というものに興味を抱いていた。紀元前1500年頃からユカタン半島のつけ根の部分に古代文明を築き、人間とジャガーを融合させた神を崇め、多くの石像をつくった。

もともと中米に人はいなかったという説が有力で、オルメカ文明を築いた古代人はアジアからベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に入ったということになっている。のちにマヤ文明を開花させ、そしてアステカ文明へと移っていくが、文明の築き方は世界で多くの共通点がある。文字をつくり、ピラミッドをはじめとする石を使った建造物を建てる。そこには統治機構があり、社会を長期間維持するだけの権力者がいた。

少し首を突っ込むと、また考古学をやりたくなったりするが、学生時代にジャーナリズムの方が魅力的に感じて進む方向を変えたので、また方向転換することはないが、考古学にはいまでもジリジリするものがある。

夏も終わりです

以前撮った写真を整理していると、懐かしいものが出てきたので掲載させていただきます。

2009年に行った南米旅行のもので、ブラジルとアルゼンチンにまたがるイグアスの滝です。12年も前です、、、嗚呼。

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by the White House

先日、都内で退役米軍将校と会食をした。在日米軍に長く勤務した元将校は、「米軍の見解ではない」と前置きしたうえで言った。

「正直に申し上げれば、普天間飛行場は必要ないです。辺野古への移設という問題ではなく、極東アジアの戦略上、沖縄に米海兵隊はいらないのです」

決して新しい論点ではない。しかし退役したはいえ、米軍の元将校が海兵隊不要論を述べた点で興味深い(米国も実は不要と思っている普天間基地 )。

2枚の写真

これまでずいぶん多くの国を旅してきた。

先日、あたらめて訪れた国を数えると40ヵ国だった。多いようにも思えるが、世界の国のおそよ5分の1でしかない。仕事がら外国に出向いてその国の社会情勢や人物を取材をすることが多いが、仕事で行ったのは40ヵ国のうち3分の1で、あとは個人の旅である。

新しい土地に出向いた時に3つのことをするようにしている。市場(マーケット)を見ること、タクシーに乗ること、低所得者と富裕層が住む地域を訪れることの3点だ。

マーケットにいけばそこの人たちが何を食べているかがわかるし、タクシーの運転手と話をすると市民の不満が理解できる。最後の住宅比較はその国の経済事情を知る上で格好の材料となる。

先進国でも貧富の差はもちろんあるが、途上国の格差は幅がありすぎて唖然とさせられることが多い。国によっては400万人が住むスラム街があるかと思えば、四国とほぼ同じ面積の私有地をもつ富豪がいたりと、日本とでは桁が違う。

先日までカリブ海のジャマイカにいた。20年ほど前に一度訪れているが、貧富の格差は当時とまったくといっていいほど変化がなく、イギリス人が築いたプランテーションの名残を誇示する一方で、ブロックを積み上げた簡素な家に住んでいる人も多い。

観光業が外貨獲得の稼ぎ頭で、ブルーマウンテン・コーヒーやボーキサイトの輸出もさかんだが、カナダやアメリカ、イギリスからバケーションでやってくるツーリストが落とす金に体重の半分を乗せているのがジャマイカの現実である。

自国経済は相変わらずローギアのままで加速できておらず、政府の経済政策と同時に教育の重要性を痛感する。

2枚の写真は、西側の資本が入って開発された部分と島の山間部の住宅。

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清冽!

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滝をみたくなったので、昨年撮った写真を貼りつけます。

南米イグアスの滝。