バイデン大統領?:2020年大統領選(50)

このところ放送メディアからの出演依頼が続けざまにきている。呼んでもらえるだけありがたいと思うべきだろうし、「大統領選がライフワーク」と私のウィキペディアの説明文にまで出ている以上、ここで呼ばれなくなったら「ジ・エンド」である。

選挙結果への基本スタンスは当初とまったくかわらず、私の見方は「バイデン有利」である。日本時間6日午後9時の時点でも未だにトランプ・バイデン両氏に当確はでていないが、情勢としては「バイデン新大統領誕生」という流れであることは、いまや誰の目にもわかることだ。

どちらが勝つかが多くの人の関心事であることはわかるが、結果はおのずとわかることで、予測に大きなウェイトを置くことに大きな意味がかるかといえば、答えは「ノー」である。それよりも、新政権が誕生した時の日米関係や新しい多国籍の枠組みなどがもっと論じられるべきだろうかと思う。自身への戒めと自重を念頭におきつつ、明日のテレビ出演も粛々とこなしたいと思う。

迫ってきました:2020年大統領選(49)

投開票日が迫ってきた。これまで当欄でも記してきたとおり、私はバイデン氏が有利であると述べてきたし、いまも変わっていない。

最近、メディア番組に出演すると、4年前の「丸刈り」を蒸し返される。「ヒラリーさんが負けたら丸刈りにします」と宣言したので、その通りにしただけなのだが、いまでも多くの方にとっては突っ込みどころのようで、よくからかわれる。まあ、軽く受け流すことにしている。

異国の選挙がこれだけ騒ぎになるというのは、ある意味、羨ましくもあるし、アメリカ大統領の影響力の大きさを象徴してもいる。今日、バタバタといくつかの仕事をしている合間に、外国特派員協会の仕事仲間と大統領選で議論を交わした。

1人はトランプ氏が勝つ と述べ、もう1人はバイデン氏が勝つと言う。私もバイデンに一票という流れで、さまざまな角度からいかにも記者らしい話がでた。トランプ氏を推す記者はこう発言した。

「トランプは人間的には女たらしだし、脱税をしていた疑いも強いし、言動も好きになれないが、バイデンよりは少なくとも正直だ。自分のやりたいことがはっきりしていて、敵を作りもするが味方には優しい。民主党のエリート気取りの政治家よりずっといい。それに経済活動の重要性をよく認識している。バイデンとの比較だったら私はトランプを推す」

私はこう反論した。

「一国のトップを選ぶ選挙だ。しかもアメリカである。先進国家を代表するアメリカの代表に、マフィアの親分のような口汚い人間が就いていること自体あってはいけない。トランプはビジネスマンであって政治家ではない。カネよりも国家が、そして国民が必要としていることを遂行するのが真の政治家。また自分と立場の違う国民のことも考慮するのが気骨ある政治家だが、トランプには人間に大切な『配慮』というものが欠けている」

もう一人は私の意見に賛成で、3人とも自分たちの意見を譲ることがなかったので、最後は「賭ける?」ということになった。このあたりが外国人記者らしい流れかもしれないが、もちろん私は「坊主にする」とは言わなかった。選挙が終わったら、ゴハンを「ゴチ」し合うことになっている。

バイデンを支える原動力:2020年大統領選(48)

トランプ氏とバイデン氏の戦いがこれだけ大きな話題になっている選挙であっても、なぜ有権者の65%ほどしか一票を入れないのだろうか。

投票しない人たちは政治に興味を抱かない(抱けない)か、積極的に投票行動を否定しているか、自分の一票では何も変わらないと考えているかなどさまざまだが、それでも3割以上の成人は投票しない。

アメリカのあるサイトに黒人男性(53)の興味深いインタビュー記事がでていた。その男性が前回、大統領選で投票したのは2008年だった。オバマ大統領が誕生した年である。同じ黒人男性として是非ともオバマ氏に当選してほしかったことから投票所に行ったという。ただオバマ再選の2012年には投票しなかった。

「別に私の一票がなくても再選すると考えていたので、わざわざ投票所には行かなかった」と述べている。中西部に住む民主党支持者であるこの男性は今年、12年ぶりに投票するという。

「バイデン氏の熱烈な支持者というわけではないのです。人種差別的な言動をするトランプ氏には耐えかねており、大統領として敬意をもてないからバイデン氏に投票するのです。もし今年バイデン氏が敗れたら、私は自分を責めると思います。『お前が投票しなかったから彼が負けたんだ』って」

この率直な思いは多くの有権者に共通する本音であるかと思う。民主党員だけでなく、有権者の4割にあたる無党派層の人たちにも通じる気持ちであろう。これが今年のバイデン氏を支える原動力になっている。

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くにまるジャパン極