もうすぐ白旗:2020年大統領選(54)

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トンラプ大統領はいまだに自身が負けたことを認められずにいるようだ。敗北を喫した重要州では不正が行われたとして、トランプ陣営は30件以上の訴訟を起こしているが、そのほとんどで却下されるか敗北している。

というのも、不正の証拠を裁判所に提示できていないからだ。陰謀論は抜きにして、「不正があったのではないか」との疑念を抱くことは可能だが、トランプ陣営は明確な不正行為をつかめていないので、まともな裁判にならない。

トランプ陣営の弁護士の一人、シドニー・パウエル氏は米時間19日、証拠があると胸を張ったが、フォックス・ニュースの司会者タッカー・カールソン氏が証拠をもって番組に出演してほしいと依頼すると却下。示すものが何もないことを露呈させてしまった。

カールソン氏を含め、共和党系のフォックス・ニュースはずっとトランプ支持の報道姿勢を貫いてきたが、今回のトランプ陣営による動きに疑問を投げかけ、反トランプへと態度を変えた。味方からもソッポを向かれたことになる。

トランプ氏の側近として選挙中から大統領を支持してきた前ニュージャージー州知事のクリス・クリスティー氏もついに抵抗を諦めたようだ。22日の米ABCテレビに出演し、司会者のジョージ・ステファノプロス氏が「そろそろ終わりにすべき時ではないですか」と振ると「イエス」と即答。そしてこう述べたのだ。

「はっきり述べると、大統領の弁護士団がやっていることは国家の恥です」

クリスティー氏はトランプ氏のそばにずっと寄り添い、支えてきた人である。つい先日まで一緒に闘ってきた人物が、「抵抗」を終わりにすべきと言ったのだ。そして「国家の恥」発言である。

ちょうど10日前、当ブログで「トランプの白旗:2020年大統領選(52)」を書いたが、トランプ氏の白旗は意外に早いと読む。

再集計はどうなる?:2020年大統領選(53)

「不正があった」との言い分に確たる証拠がないまま、再集計を願い出ているトランプ氏の思いは、わからないわけではない。特にジョージア州やウィスコンシン州など、数百万票が投じられた中での票差2万以下という僅差は、「もう1度数えてちょうだい」という思いなのだろう。

ジョージア州の再集計は米時間金曜が締切だが、水曜夜には結果がでるとも伝えられている。同州でのトランプ・バイデン両氏の当初の票差は約1万4000。今月13日の当ブログでお伝えしたとおり、500万票ほどが投じられた中での差である。だが数え直しても結果がひっくり返ることはないというのが同州の州務長官の見解だ。

実は、4つの郡で約5800の未開票の投票が見つかっている。だが日本時間19日正午現在、再集計されてもバイデン氏の方が1万2781票多く、大勢に影響はでていない。このままいけばトランプ氏の敗北は変わらない。

さらにトランプ氏はウィスコンシン州でも再集計をもとめているが、やはりトランプ氏の「負け」という公算が強い。いつになったらトランプ氏は現実を受け入れることができるのだろうかー。

トランプの白旗:2020年大統領選(52)

「それにしてもよくここまで真っ二つに割れたものだ」というのが、正直な思いである。

いまでも接戦州の1つで、最終的に勝敗がついていないジョージア州などは日本時間13日正午、バイデン氏が247万票、トランプ氏が245万票で、ほぼ500万票を見事と言えるほど綺麗に取り分けている。選挙での勝者はいくら票数が拮抗していても、1票でも多い方が勝つことは子どもでも理解するが、ここまで均衡がとれていると、両者に同州の選挙人16人を半分ずつ分配したいくらいである。

ただ再集計がはじまり、仮にトランプ氏がジョージア州を奪っても、もう選挙人の過半数である270に達することはないので、勝利を手元に引き寄せることはできない。トランプ氏は他州でもゴネルことで奇跡を起こそうと狙っているが、可能性は極めて低い。

全米の投票数はすでにバイデン氏の方が500万票以上も多いだけでなく、選挙人270を獲得した時点でトランプ氏は「終わっている」のだ。だが、トランプ氏はおぞましいまでに大統領という地位に固執している。それは大型客船から放り出されたトランプ氏が大海に投げ出されても、去り行く船を追っていけるという虚しい楽観からきているように思える。しかも一緒に海に投げ出された多くの仲間たちもいる。大勢で泳いでもどうにもならないのだが、、、。

いずれにしても、主賓が乗る客船に追いつくことがない事実を近い将来理解し、白旗を揚げる日がくるだろうと思う。

バイデン大統領?:2020年大統領選(50)

このところ放送メディアからの出演依頼が続けざまにきている。呼んでもらえるだけありがたいと思うべきだろうし、「大統領選がライフワーク」と私のウィキペディアの説明文にまで出ている以上、ここで呼ばれなくなったら「ジ・エンド」である。

選挙結果への基本スタンスは当初とまったくかわらず、私の見方は「バイデン有利」である。日本時間6日午後9時の時点でも未だにトランプ・バイデン両氏に当確はでていないが、情勢としては「バイデン新大統領誕生」という流れであることは、いまや誰の目にもわかることだ。

どちらが勝つかが多くの人の関心事であることはわかるが、結果はおのずとわかることで、予測に大きなウェイトを置くことに大きな意味がかるかといえば、答えは「ノー」である。それよりも、新政権が誕生した時の日米関係や新しい多国籍の枠組みなどがもっと論じられるべきだろうかと思う。自身への戒めと自重を念頭におきつつ、明日のテレビ出演も粛々とこなしたいと思う。