自動車産業の聖地、デトロイトがITとEVで大変身

「デトロイト」という都市名を聞いて、何を思われるだろうか。

米中西部ミシガン州最大の都市で、メジャーリーグ、デトロイト・タイガースの本拠地であり、「モーターシティ」と呼ばれる自動車産業のメッカでもある。米自動車メーカーが同地で興隆を極めたのは数十年も前のことで、実は人口が185万のピークに達したのは1950年代であり、2020年には64万にまで減少している。

日本車に押されて自動車産業の雇用が奪われ、「デトロイトは不可逆的な都市崩壊の状態にある」という形容さえ使われるようになった。

さらに犯罪率も高く、2022年の「世界人口調査(ワールド・ポピュレーション・レビュー)」によると、デトロイトは全米で2番目に危険な都市にランクされている。何しろ中・大都市で唯一、人口10万人あたりの暴行罪の発生件数が2000件を超えているのだ(続きは・・・自動車産業の聖地、デトロイトがITとEVで大変身)。

男性更年期:再び「チクショー!」と叫びたい

私がこのブログで男性更年期について触れたのは2年以上前のことである( 新型コロナの心もよう:新型コロナ(32) – Journalist Dynamo (yoshiohotta.com) )。

人にはあまり言わないが、2年ほど前から疲れやすさや気力の衰えなどを感じはじめていた。自分ではネットで男性更年期について幾度となく調べているが、今日閲覧したページには「エッ」と驚くような記述があった。

男性更年期は40代以降、男性ホルモンが低下することで起きてくるさまざまな障害をいうが、症状としてイライラ、不安、うつ、不眠、興味や意欲の低下、勃起力の低下、記憶力の低下などがあげられている。

私の場合、程度の差はあるがすべての症状があてはまると思っている。すでに熟知していたので驚きはないが、更年期がいつまで続くのかという点で、今日読んだサイトの記述には驚いた。

日本内分泌学会のHPなので間違いはないと思うが、女性の更年期障害は「閉経後5年ほどで症状が落ち着く」と書かれているが、男性のほうは「終わりがない」とあるのだ。思わず「こんなことがあっていいのか」と呟いてしまった。

知人の父親は私よりも高齢で、男性更年期は「3年ほどで抜けた」と言っていた。私はその3年という数字を目指していたので、今日目にした「終わりがない」という記述にしばし呆然である。また叫ばせてもらいます。

チクショー!

資本主義の次に来る世界

資本主義の次に来る世界

いま注目している新刊本である。『資本主義の次に来る世界』というすぐにでも読みたくなるタイトルがついている。実はまだ購入していないのだが、買う前に当ブログを読まれている方にもお知らせしておこうと思い、ご紹介した次第。

この書籍のオリジナルは2020年8月に英語で出版されていて、日本語版は先月、東洋経済新報社からだされたばかり。著者のジェイソン・ヒッケル氏は エスワティニ(旧スワジランド)出身 の経済人類学者で、英王立芸術家協会のフェローでもある。

英語版でよく売れている書籍ということで、日本語版をだしたのだろうが、オリジナルのタイトルは『Less is More:脱成長で世界は救われるのか』。「資本主義の次に来る世界」というフレーズは英語版にはない。出版社が「いかにも売れそうな」タイトルをつけたのだろうと思う。いずれにしても、手にとる価値はありそうだ。

米国の教育環境に劇的変化、コミュニティー・カレッジの学生が急増中

米国の高等教育機関でいま、珍しい現象が起きている。

人口の増えている米国のような国では、大学生の総数は年とともに増えていくかに思われるが、米国ではすでに頭打ちになっている大学が多い。全米の入学者数を眺めると2022年春は1790万人であったのに対し、今春は1480万人にまで減少している。

ただその中で、コミュニティー・カレッジ(以下コミカレ)の学生数が増え始めている。全米には1167校のコミカレがあり、そのうち約9割は公立校である。過去10年ほど、コミカレの学生数も減ってきていたが、ここに来て反転し始めた。

コミカレは地元に根付いた2年制の大学で、州政府による資金援助があるために授業料も安く、通いやすい大学と捉えられている。

日本の短期大学と違うのは地域性が高く、職業訓練や成人教育が中心になっている点だ。ただ前述したように、過去10年ほど、米国の学生数は減り続けている(続きは・・・米国の教育環境に劇的変化、コミュニティー・カレッジの学生が急増中)。