孤独は脳卒中・心臓病・がん・認知症を誘発、早死の危険性は6割にも

孤独――。

米国でいま、孤独というものに注目が集まっている。

日本でも多くの人が孤独感を抱いていることは想像に難くないが、米厚生省トップのビベック・マーシー医務総監(米公衆衛生局長官)が先月、「私たちの流行病:孤独の蔓延と孤立」という81ページの報告書を出したことで、米国では改めて孤独への関心が集まっている。

というのも、これまで病気とみなされてこなかった孤独が、人の心身に多大な影響を及ぼす「流行病」と捉えるべきではないのかとの考え方が出てきたからだ。

マーシー氏は報告書で、社会的孤立が蔓延して継続された場合、健康に多大な影響が出るとの見解を示している。孤独がこれまで病気とみなされてこなかったのは、世界保健機関(WHO)が定める国際疾病分類のICDコード上に「孤独」というカテゴリがなかったことによる。

つまり孤独を感じて病院に行ったとしても、病気と認識されず、ICDコードがないために保険適用されてこなかったのだ(続きは・・・孤独は脳卒中・心臓病・がん・認知症を誘発、早死の危険性は6割にも)。