ヴァロットン展

1月2日、東京千代田区丸の内にある三菱一号館美術館で開かれているヴァロットン展に出向いた。フェリックス・ヴァロットンといえば知る人ぞ知る、「白と黒」を際立たせたアートを世界に提示したスイス出身の芸術家である。

スイスからパリに出て、19世紀末に活躍したナビ派のアーティストで、木版画で世界に名を馳せた人だ。展覧会に一歩足を踏み入れると、自分が100年以上前のパリに足を踏み入れたかのような錯覚に陥る。

今回は180点ほどの作品が展示されているが、黒と白だけでよくここまで人間の表情を、男と女の関係を、街の風景を描けたものだと感心してしまう。「新年に心に残るものを観た」との思いを抱いて帰路についた。

写真撮影が許可された1枚