大谷翔平のスゴサ

昨日(11月15日)行われた大谷翔平の記者会見の内容は、すでにさまざまなメディアが報じているが、あらためて記すとすれば、気負いがなく、実直で、すべてをさらけ出せる性格のよさが際立っていたということに尽きるかと思う。

投手としても打者としてもあれだけ卓抜な成績を残しておきながら、会見では「どうだ、、、」といった邪気が微塵も感じられなかった。それは「打てなかったり、打たれたりしてもちろん落ち込む時期もあったが、落ち込むことも含め、いい1年だった」という言葉によく表れている。

「落ち込んだ」ことを素直に認めたことに、私は大谷に対してこれまで以上の好感を抱いた。周囲から「一流」で「大物」と評価されていることを知れば知るほど、俗人は世間に弱みをみせたくなくなるものだが、実直に心の内側をさらけ出した。

さらに自身への見方は冷静なまでに客観的で、「今日はよかったなとか、今日はここが悪かったなっていうのが出てくることっていうのはすごい幸せなことじゃないのかなと思っている」と述べた。さらに清々しさも加わり、好感度がさらに跳ね上がった。

いまはむしろ大谷の「毒」、「裏の顔」があれば眺めてみたいと思っている。(敬称略)