米国で空前の山火事、駆り出される女性受刑者の悲惨な実態

米西南部を悩ませている自然災害がいま、深刻さを増している。

今夏の熱波によってカリフォルニア州やオレゴン州を含む12州で発生した山火事は、すでに80カ所を超えており、いまも被害は拡大している。その中でも特に、オレゴン州南部で7月6日に発生した「ブートレッグ火災」はいまだに燃え続けており、鎮火のめどは立っていない。延焼面積はすでに東京23区の2倍に達している。

ちなみにブートレッグというのは、今回の山火事が同州のブートレッグ・スプリングズという場所から発生したことで名付けられた。千人単位の消防士が消火活動にあたっているが、その中に女性受刑者で組織された消防隊がいることを知る人は少ない。

7月下旬に米国で出版された単行本『ブリージング・ファイア(火を噴く)』には、毎年多くの山火事消火に駆り出される女性受刑者たちの悲哀がつづられている(続きは・・・米国で空前の山火事、駆り出される女性受刑者の悲惨な実態)。

期待している選手:東京五輪(1)

東京五輪が始まり、テレビの前にいる時間が増えた。4年に1度しかこないスポーツの国際イベントであり、観ておくべき選手や競技が目白押しである。

私には子どもの頃から気にしている競技がある。走り幅跳びだ。小学生の時、メキシコ五輪でボブ・ビーモン選手が8メートル90センチを飛んで当時の世界記録を打ち立て、その時の勇躍がいまでも鮮明に脳裏に焼きついている。とにかく強烈なインパクトがあった。

当ブログ(オリンピックと限界 )でも書いたが、1968年当時、日本の実況アナウンサーは「この記録は今後1世紀は破られないかもしれません」と叫んだ。人間が人間である以上、スポーツで争う距離や時間といった記録はいつか限界がきてしまうかもしれないとの思いがある。ビーモン氏の記録は当時としては、誰も破れない記録に思われた。

しかし23年後、その記録はあっけなく破られる。アメリカ人のマイク・パウエル氏は、「記録というのは塗り替えられるもの」と言わんばかりに、8メートル95センチを飛ぶのだ。少し大袈裟だが、それこそが人間の可能性であることを証明したかのような偉業だった。いまは誰がその記録を更新するのか楽しみである。

人間には限界があるが、9メートルはまったくの夢という距離ではないはずだ。今年の東京五輪ではアメリカのジュヴォーン・ハリソンという選手もいるが、キューバ代表のファン・ミゲル・エチェバリア選手が追い風ながら8メートル83センチを過去に飛んでいて、9メートルの壁に迫れるのではないかと期待している。

菅(すが)と菅(かん)

いまの首相である菅義偉氏の名字は「すが」であるが、2010年に首相になった民主党の菅直人氏は同じ漢字でも「かん」と読ませた。調べると、菅を名字にしている人は全国で約4万人おり、「すが」と「かん」がほぼ半々であるという。

さらに似ているのが、首相になってからの支持率の推移である。

NHKの調査によると、菅直人氏の支持率は首相就任直後には61%だったものが、1年後には25%にまで下落した。菅義偉氏の方は、昨年の政権発足時が62%で、10カ月後となる今年7月には33%にまで落ちている。だが、時事通信の調査ではすでに29%にまで下落しており、今後数カ月で25%の領域にまで落ちる可能性がある。

両首相にかぎらず、これまでのほとんどの首相支持率は政権発足時がもっとも高く、それから徐々に下落している。理由はいくつかあるだろう。ほとんどの首相がテレビカメラの前に出てくる時は自分の言葉ではなく、官僚の書いたペーパーを読んでいることが挙げられる。記者会見ではテレプロンプターを読んでいるし、質問者の質問内容も事前に首相側に伝えられていて、アンチョコを読んで回答している。失敗しないようにという官僚の配慮だろうが、テレビを観ている国民にとっては落胆以外にない。

そんな時、バイデン米大統領のタウンホール会議がCNNで生中継されていた(日本時間22日午前10時)。バイデン氏はアンチョコのペーパーを用意しているわけでも、テレプロンプターを見るわけでもなく(設置せず)、司会者の顔を見ながら終始、自分の言葉で話をしていた。いわゆる生の声を視聴者に伝えたのだ。会場から質問も受けていたが、その質問にも即興でそつなく回答していた。

大国のトップに立つ人間である。これくらいのことは当たり前にこなせなくてはいけないはずだ。政治家というより、日本の官僚が失敗を恐れるあまり「総理、紙を用意しますから、それを見てください」と指示しているのだろうが、それを跳ね返して、笑いを交えながら国民と対話できる首相がでてきてほしいものである。

まめまめびーる

妻の生まれ故郷「小豆島」から届いた「まめまめびーる」。

中央の「あかまめまめ」はホップとモルトが香るレッドエールビールで、小豆島の柑橘類が使われています。右の「しろまめまめ」は2種類のハーブと柑橘類、そしてはだか麦がブレンドされています。左の「くろまめまめ」は小豆島が誇るヤマクロ醤油が木桶で醸造したもろみが活かされた黒ビールです。

飲むのはこれからです。