ここまできたネット翻訳

インターネット上での自動翻訳機能が使えるようになってからずいぶん月日が経つ。言語数はすでに100を超えており、便利になったことは間違いない。もちろん無料である。

ただこれまで、私はネット翻訳には頼ってこなかった。くどいようで申し訳ないが、25年もアメリカにいたので「自分でさせていただきます」、「自分でやった方が勉強になりますから」という姿勢でいたからだ。

さらに、何度かネット翻訳を試みてみたものの、翻訳の完成度がお世辞にも仕事で使えるレベルに達していないこともあった。AIが導入されても、さまざまな文化を内包する形で発達してきた各々の言語を、的確に、さらに機械には推し量れないであろう言葉の機微を表現することは無理があると考えてきた。

しかし最近、たいへん上質なネット翻訳をするサイトもあることを知り驚いている。「DeepL(https://www.deepl.com/ja/translator)」という無料翻訳サイトは、私が知らなかっただけかもしれないが、これまでのどのサイトよりも質の高い翻訳を提供している。今日は少し長くなるが、例文もだして、複数の翻訳を比較してみたい。まず原文を記す(CNNから)。

While the US military will retain authority to carry out strikes against the Taliban in support of Afghan forces, as CNN reported on Friday, that authority does not necessarily extend to counter-terrorism operations in the country against those suspected of planning attacks against the US homeland or allies.

<グーグル翻訳>  CNNが金曜日に報じたように、米軍はアフガニスタン軍を支援するためにタリバンに対してストライキを実施する権限を保持するが、その権限は必ずしも米国本土に対する攻撃を計画している疑いのある人々に対する国内のテロ対策作戦にまで及ぶわけではない。または同盟国。

<エキサイト翻訳> 米国軍隊が、アフガニスタンの力を支持してタリバンに対してストを実行する権限を保有する間、CNNが金曜日を報告したように、その権限は、必ずしも、米国母国または同盟国への攻撃を計画すると疑われているそれらに対して国のカウンターテロ操作に拡張しない。

<Weblio翻訳>  米軍がアフガニスタン軍隊を支持してタリバンに対するストライキを行う権限を保持する間、CNNが金曜日に報告したように、その権限が米国祖国または同盟国への攻撃を予定する疑いがある人々に対して国でのテロ対策事業に必ずしも及ぶというわけではありません。

<DeepL翻訳>  金曜日にCNNが報じたように、米軍はアフガニスタン軍を支援してタリバンへの攻撃を行う権限を保持しているが、その権限は、米国本土や同盟国への攻撃を計画していると疑われる者に対する国内でのテロ対策活動には必ずしも及ばないという。

最初の3翻訳は、ほとんど理解できないほどの混迷をきたしている。不正確というより日本語として成立していない。「意味を汲んであげましょう」という姿勢で読まないといけない。しかし、最後のDeepLは翻訳として成立している。ここまできたということは、今後はさらに進化していくということでもある。

これからは頼ってしまうかも、、、。