リモート収録

昨晩、TBSの「ニュースキャスター」に数十秒だけ、リモート収録で出演しました。私は職業がら人に取材することも多いですが、取材された場合でも、費やした時間の何分の一しか使われないことが多く、これは致し方ないと思っています。

昨日の番組では私がテレビ画面にでていたのは数十秒だけですが、実際にリモート収録の取材を受けていた時間は30分ほどです。その中からディレクターが使いたいところだけを切り取るわけですが、普通に考えれば「もっと使えよ」ということになります。

ただ、私も原稿を書くときに取材対象に30分の電話インタビューをして、引用するのが5行ということがあります。ですから何も言えません。使うのは数行だけでもさまざまな質問をし、周辺の話をうかがい、相互理解を深めて、事象の全体像をつかんでいきます。

ですから、テレビ映像で実際に使われたのがほんの一瞬でも、仕事のプロセスとしてはテレビ局はまっとうな仕事をしていたと思っています。

たまに1時間以上も費やして、「堀田さん、すみません。ボツになりました」ということがあります。30年前ならいざ知らず、いまは怒りは湧いてきません。

千代田区丸の内の三菱一号館美術館の中庭