感染者数が東京の72倍、ニューヨークは何が悪いのか:新型コロナ(16)

新型コロナウイルスの感染者と死亡者が世界で最も多い米国。その中でもニューヨーク州が抜きん出て多くなっている。いったい何が起きているのか。

日本でも人口の多い東京都が都道府県の中では感染者・死亡者が最も多いが、ニューヨーク州の数字とでは比較にならない。

ちなみにニューヨーク州の人口は約1950万人で、感染者は4月27日までで約29万人。東京都は人口が約1395万人で、感染者は28日時点で4000人を超えたところだ。人口の差異を考慮しても、ニューヨーク州の数字は大きすぎる。

なぜこれほどまで同州の感染者・死亡者は増えたのか。複数の米メディアから、同州の感染の現場を眺めてみたい(続きは・・・感染者数が東京の72倍ニューヨークは何が悪いのか)。

2020年米大統領選(33):ヒラリーがバイデン支持を表明

日本時間29日、ヒラリー・クリントンが民主党の代表候補に内定しているジョー・バイデンを支持すると表明。これで民主党はバイデンを擁護・支援するための体制が固まったことになる。

予備選はまだ終わっていないし、夏の民主党大会もコロナの影響で7月から8月に延期されたが、バイデンは着々と基盤づくりを進めている。

まず予備選のライバルだったブルームバーグがバイデン支持にまわり、宿敵サンダーズもバイデンを協力することになり、オバマとペロシも続いた。そして今ヒラリーがバイデンの後ろ盾になることを決め、4月の段階で民主党は一枚岩になったといえる。

それに危機感を覚えたトランプがすぐに関係者にメールを送った。それが今朝、私のところにもきていた。

トランプ本人が「ブレイキング・ニュース(速報)」として、「CROOKED HILLARY ENDORSES SLEEPY JOE(嘘つきヒラリーが覇気のないバイデンを支持)」と題して配信したのだ。

すでに2人の戦いは始まっている。(敬称略)

Cover-up

知り合いのK女史のお母様が作ってくれました。鼻があたる部分には針金が入っています。

生まれて初めてのオリジナル、マスクーー。

新型コロナ(15):日本の本当の感染者数

当ブログで過去なんども使っているアメリカの新型コロナウイルスの感染者を日ごとに示したグラフである。日本とではケタが2桁違う。ちなみに日本の24日の感染者は434(下図)。

courtesy: NipponTV24

アメリカの人口が日本のほぼ3倍である事を勘案しても、アメリカの数字は大きい。21日の当ブログ(新型コロナ(14):アメリカではようやく減少か)で、下降線を描き始めたかに見えると記したが、専門家は昨日「プラトー現象」に入ったようだと説明した。

プラトー(高原)、つまり感染者数が多い所で推移するということだ。アメリカでは4月23日までに460万人以上がPCR検査を受け、全米と州ごとの感染率がおおよそわかってきた。毎日ほぼ同じ数(約15万件)の検査が行われ、ほぼ同じ比率で感染者がでてきているのでプラトー現象が見られているわけだ。

多くの州で外出禁止令が出されていても、まだ大きな効果が見られていないことを意味する。専門家の中には1日200万件の検査をすべきと主張する人もいるが、アメリカだけではなく、どの国でもそれだけの数をこなす体制が整っている国はない。

それでは日本はどうか。23日までに総計で約13万件を行ったに過ぎない。安倍首相は1日2万件という数字を口にしたが、今のところ半数ほどにとどまっている。それが1日400人前後という感染者数となってあらわれており、もし1日10万件を実施できるようになったら、その数は驚くほどのものかもしれない。

韓国がいま数十万単位で検査キットを日本に輸出する案もでており、ぜひ実施してほしいものである。

笑顔になれるストーリー

「コロナの話はもうたくさん」と思われている方も多いことだろう。テレビ・新聞はもちろん、ネットでも新型コロナウイルスの話で溢れている。少し人間味のあるストーリーはないのかー。

アメリカ中西部、サウスダコタ州の小学校でもコロナの影響で休校が続いている。生徒たちにはオンラインで宿題が出されているが、小学校6年生のライリー・アンダーソンさんは算数の公式で十分に理解できないところがあった。

クリス・ワバ先生(52)にメールで質問をし、先生も返信メールをくれたがそれでも腑に落ちない。それを正直に先生に伝えてしばらくすると、ライリーさんの自宅玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けるとホワイトボードを手にしたワバ先生が立っていた。

先生はライリーさんを玄関から出させず、ガラス戸越しに公式の説明を始めた。

picture from twitter

上の写真をツイッターに投稿したライリーさんの父親は、「先生が実際に自宅まできてくれて、娘は本当に驚いていました。彼は本当にいい先生です」とABCテレビに話した。もちろんライリーさんの悩みは解決したという。

父親は写真とストーリーをツイッターに投稿。「いいね」が80くらいつけばいいと思っていたが、今日までに3800以上の「いいね」がつけられている。

「いいね」では足りないので、ツイッターの管理者には「大拍手」のマークを創設してほしい。