オールブラックス:動くカーテン

ブレた写真ですみません!

友人のオランダ人ジャーナリストから、「ニュージーランド戦のチケットがあるから一緒に行かないか」との誘いを受けた。「もちろん行くよ」と答えて6日正午過ぎ、調布の東京スタジアムに向かった。

4万8000人が入ったスタジアムには外国人も多かったが、やはり7割くらいは日本人。オールブラックスのファンも多かったが、ニュージーランドがあまりにも強いので、必然的に判官びいきになって多くの人がナミビアに声援を送っていた。

ナミビアの選手がボールを持って走り、黒いジャージの中を少しでも抜けると「フォーーー」という声とともに大きな拍手が起こる。だがオールブラックスのディフェンスは固く、まるで動くカーテンのようで、ナミビアは1つのトライもあげられずに試合は終わった。結果は11個のトライを奪ったニュージーランドが71対9で勝った。

スタジアムで観ていると、80分はあまりにも短く、あと2、3時間は試合を観ていたい衝動にかられた。アメリカン・フットボールと違い、ラグビーはスクラムやラインアウトになって試合が続行されていない時間も時計は止まらない。それだけに本当にアッという間に試合終了になってしまった。

それでもボールを少しでも前に運ぼうとする選手たちの魂魄がつたわってきて、胸の奥がなんども熱くなった。今月20日の準々決勝も観る機会を得ている。ア・リ・ガ・ト・ウ!