ウクライナかすむトランプの下半身

ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)が迷走している。

年内に連邦下院で弾劾訴追される公算が強くなっているが、本稿では別の側面で問題視されているトランプの負の所業に光を当てたい。

10月22日、米国でトランプについての新刊本が出版された。

タイトルは『大統領の女たち:ドナルド・トランプという捕食者(筆者訳)』(ハチェット・ブックス)で、トランプの女性問題を新たに浮き彫りにした単行本である。トランプが過去、数多くの女性と浮名を流してきたことはすでに知られているが、本書はトランプにセクハラや性的暴行、強姦されたと主張する43人の新たな被害女性たちの報告事例をまとめたものだ。

報告された被害女性はこれまでメディアには登場していない人たちで、著者である2人のジャーナリストが様々な手法を使って被害女性たちを探し当ててインタビューしている。(続きは・・・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58260)

弾劾訴追のあとに来るもの

トランプを弾劾するための公聴会が連邦下院で開かれている。

これまでメディアには公開されない形で多くの証人が議会でトランプの所業とウクライナ疑惑を語ってきたが、ようやくTVカメラが入った形で審議されている。

このままいけば下院での弾劾訴追の決議案(法案)にはほとんどの民主党議員が賛成票を投じて、上院で弾劾裁判が開廷される運びとなるはずだ。

上院では実際の罪状が示されて、トランプは「まな板のコイ」状態になるだろうが、共和党の上院議員たちは自分たちのボスに逆らう勇気もなく、「無罪」という結果になるだろう。

来年の秋、大統領選が佳境に入る頃には「そういえば弾劾裁判なんてあったなあ」とうことになりそうな気配でもある。

共和党議員(連邦議員はほとんどが弁護士資格を持つ)にはなんとか法律家としての職務と良識を再確認してもらい、「犯罪者」には有罪判決をだしてほしいと思うが、実際にはトランプがそ知らぬふりで予備選を戦っているというのが現実的な近未来像かもしれない。

痛惜に堪えないー。(敬称略)

2020年米統領選(21):トランプが1日にツイッター82本

3日前に、マイケル・ブルームバーグが民主党レースに出馬するかもしれないと書いた。翌日、ブルームバーグはアラバマ州予備選に参戦するための登録をしたとのニュースが伝わり、本気だったことがわかった。これで民主党レースは混戦になる。面白い選挙になりそうである。

トランプの方は相変わらずツイッターを使ってメッセージを発信し続けている。米時間10日、なんと82本のツイート(リツイートを含む)をネットに載せた。82本である。内容は民主党の弾劾審査に対する「つぶやき」ならぬ「批判、攻撃、憤懣」がほとんどで、トランプがいかにナーバスになっているかの表れでもある。

今年5月、ほとんどのツイートはトンラプ自身ではなく、ツイッター担当のダン・スカビーノ氏が書いているという記事を書いた。同氏はいま誰よりもトランプと長い時間を過ごしていると言われており、トランプの手というより指になってメッセージを発信しまくっている。

ツイートを読む支持者は「そうだ、そうだ」との感想を抱くが、反トランプ派はすでに「この大統領、大丈夫か」のレベルにきており、米社会は来年の選挙にむけてより二極化を深めていくことになる。

2020年米統領選(20):ブルームバーグ出馬か

日本時間8日、朝一番にハッとさせられたネットニュースはマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が2020年大統領選に「出馬するかもしれない」との報道だった。

以前から出馬の噂はあったが、出馬宣言はしていなかった。今朝のニュースもまだ「正式な出馬」ではなく、アラバマ州予備選に参加する登録準備をすすめているという内容だ。同州の予備選への出願締切が米時間11月8日であるため、動きが見られたというのだ。

もしブルームバーグが出馬すれば、民主党レースはシェイプアップされる。今の4強(バイデン、ウォーレン、サンダーズ、ブダジャッジ)の中に入ると、政策論争はもっと活発化し、現実路線に有権者の目がむくと思われる。

ただ年齢が77歳で、ブダジャッジ以外は70歳以上ということになり、「またおじいちゃんか」という印象は否めない。いまアイオワ州とニューハンプシャー州でブダジャッジの支持が拡大しているのは若返りの期待でもあり、今後3ヵ月で情勢が変わるかもしれない。

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