2020年米統領選(13 ):民主党の混戦

前回の米大統領選のブログから1カ月半も空いてしまった。その間、現職トランプは公式に再選を目指すと表明し(6月18日)、民主党候補の中から20人が選ばれてフロリダ州マイアミで第1回目の討論会(6月26、27日)が行われた。

前回のブログで民主党からは計716人が出馬していると書いたが、7月1日現在758人まで増えている。その中から支持率や献金額などの条件が考慮されたうえで、トップ20人が選ばれて討論会が開かれたのだ。マイアミでは支持率でトップを走る前副大統領ジョー・バイデンが他候補から狙いうちにされたが、討論会後もトップを維持している。

7月3日現在、複数の世論調査でこれまで2位につけていたバーニー・サンダーズが4位に落ちた。代わって2位にきたのはカリフォルニア州上院議員のカマラ・ハリスだ。討論会でバイデンの人種問題の考え方を厳しく問い詰めてポイントを稼いだ。そして3位にきたのは、やはり女性上院議員のエリザベス・ウォーレン。

来年の予備選(スタートは2月3日のアイオワ州党員集会)に入ってからも、こうした順位の入れ替えは繰り返されるはずだ。

私が個人的に期待していたスターバックス創業者で元会長のハワード・シュルツは出馬を断念(6月12日)。独立候補として出馬する予定だったが、いくつかの理由で断念せざるを得なくなった。

1つには勝てる可能性の低さだ。これまで第3政党の候補や独立候補が大統領に当選したことはない。ロス・ペローやラルフ・ネーダーという候補も共和・民主両党の候補を負かすことはできなかった。シュルツが出馬しても来年の選挙で勝てる可能性はかなり低いと思われる。

さらに政策面でシュルツは不安を抱えていた。いくつもの州で集会を開いていたのをユーチューブで観たが「未熟だった」というのが正直な印象だ。大統領になる人物は経済問題から医療保険問題、さらに外交にいたるまであらゆる分野で自分の考えを用意できていないといけない。

たとえば数カ月前、シュルツは中国を「アメリカの同盟国」と発言してしまった。後日「間違えました」と述べたが、これは間違えてはいけない基本的な事柄で、この点だけでも有権者は彼に疑問符をつけたはずだ。

今年後半は民主党候補による政策論争が興味深い。(敬称略)