2020年米統領選(14):新たな候補

民主党から新たな候補が出馬した。トム・ステイヤー(62)。

すでに主要候補20名による第1回目の討論会が終わり、出馬の時期としては遅いとの見方もある。だが、来年2月3日から始まる予備選まで半年以上もあり、問題はないだろう。

むしろあと出しジャンケンのように、遅れての出馬の方が注目されることもある。アメリカの大統領選には選挙期間が定められていないので、いつ出馬してもかまわない。問題は出馬のタイミングよりも、ステイヤーの主張がどれだけ有権者に受け入れられるかである。

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ステイヤーはヘッジファンド(資産運用)企業ファラロン・キャピタル・マネジメントを26年間も経営し、2012年に同社の株式を売却して多額の資産をえた。現在の個人資産は約1720億円。大統領選出馬にあたり、アメリカ社会の貧富の差の是正に努めたいと言い、半分の資産を寄付しても構わないと述べている。

ステイヤーはまた、多額の政治献金をする人物としても有名で、2016年大統領選ではヒラリー・クリントンと民主党に約70億円もの献金をした。環境問題に対する意識も高く、クリーンエネルギーの推進に力をいれ、自らも「ネクストジェン・クライメイト(NextGen Climate)」という環境団体を設立している。

今回の出馬ではまた、トランプ弾劾の必要性を訴えており、どれだけ有権者の心を震わせられるかが見ものだ。(敬称略)