篠山紀信の精髄

今朝(12日)の朝日新聞朝刊の文化・文芸面に、篠山紀信のインタビュー記事がでていた。

普段、このページは読まないが、今朝は週刊朝日の表紙写真「女子大生シリーズ」を撮り続けた経緯が書かれていたので、一気に読んだ。最後の方に、篠山がどういう心持ちで普段写真を撮っているかが書かれていて、たいへん納得させられた。

「女優さんでも学生さんでも、誰だって撮るのは難しいんですよ。(中略)モデルさんへのリスペクトは当然でしょう。対象の魅力を引き出して、みなさんにお伝えするという気持ちが必要なんじゃないですか。富士山を撮るときだって、僕は『よっ、日本一』と声を掛けてから撮る。そうするといい顔をする」

どの分野でも同じだろう。仕事をする時に愛情を注げばいい結果がついてくる、ことが多い。業種によってはなかなか「愛情」というものを表せないかもしれない。でも肝心なのは「どれだけ心を込められるか」ということである。

78歳まで第一線で活躍してこられた篠山紀信の精髄をみた思いがした。(敬称略)

shinoyama4.12.19

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