「(政府高官の)代理はいいね。(自分が)すぐに決断を下せるから。物事を柔軟に対応できる」
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)は今月6日、ホワイトハウスの南庭に止まったマリーンワン(大統領専用ヘリコプター)に乗り込む直前、記者団に言い放った。
トランプ政権が誕生して約2年3か月。閣僚を含めた政府高官の多くが職を辞した。
トランプに直接解雇された人たちも少なくない。首都ワシントンにある大手シンクタンク、ブルッキングズ研究所がまとめた数字によると、政権発足以来の離職率は66%に達する。
要職が空席になればすぐに次の要人が指名されるはずだが、トランプ政権内ではいま代理が幅を利かせている。 代理はもちろん正規の長官や高官が決まるまでの「一時しのぎ」だが、トランプにとっては好都合なのだ(続きは・・・独裁者トランプ:大統領は代理がお好き)。