「なんていい事を言うのだろう」
記事を読みながら、深く納得してしまった。日本の卓球界を牽引してきた水谷隼が23日、こんなことを言っていた。
「(卓球界は)いまのままではいけない。張本以外、強い選手がいない。日本はよい環境なのにそれを生かしきれていない。もっと強くならないと」
今年1月、全日本卓球選手権で10度目の優勝を果たした水谷は、来年の東京五輪を最後に現役を引退する予定だが、自分がいなくなったあとに続く後輩たちに頼りなさを感じていた。
現在ハンガリーのブダペストで行われている世界選手権で、後輩たちに向けて語っている。
「僕なんかを目指さず、越えていかないと」
そこには水谷が達成できなかった五輪の金メダルがあることは確かだろう。15歳の張本は個人で獲得できるチャンスがあるが、団体ではまだ中国に水をあけられている。「世界一」を自分のふところに引き寄せろということである。
こういう発言は日本一を経験したことのある人がいうと説得力が増す。夢は大きくということであり、記事を読んでいて嬉しくなった。(敬称略)
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