いよいよ民主党の本命、前副大統領ジョー・バイデン(76)が出馬宣言をする(米時間24日予定)。
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出馬前から名前は常にでており、世論調査ではずっとトップを維持してきている。23日に公表されたモンマス大学の世論調査でもバイデンは27%でトップ。以下サンダーズ(20%)、ハリス(8%)、ブディジャッジ(8%)、ウォーレン(6%)、オルーク(4%)、ブッカー(2%)と続いている。
すでに当欄で書いたが、バイデンは「ベイクドケーキ(焼き上げられたケーキ)」と言われるように、出来上がった政治家である。しかも古いレシピで作られたパウンドケーキのように、多くの国民は食感(政治的立場)を知っている。
それは新しいテイストを期待できないということでもある。ただ今回、民主党候補はサンダーズやオルークに代表されるように、左に寄り過ぎているきらいがある。中道派の民主党員や無党派層のなかにはバイデンのような「無難ではあるが、まともな候補を擁立すべき」と考える人たちがいるためバイデンの支持率が高いまま推移している。
1972年にデラウェア州選出の連邦上院議員になり、88年と2016年には大統領選に出馬したが成就しなかった。大統領になるという30年来の夢は叶うのだろうか。
2020年選挙は76歳(バイデン)対72歳(トランプ)という「お爺ちゃん対決」になるかもしれない。(敬称略)
出馬した日時順:
・フリアン・カストロ(44:前テキサス州サンアントニオ市長)1月12日表明
・カースティン・ジリブランド(52:ニューヨーク州上院議員)1月15日表明
・カマラ・ハリス(54:カリフォルニア州上院議員)1月21日表明
・ピート・ブディジャッッジ(37:インディアナ州サウスベンド市長)1月23日表明
・コーリー・ブッカー(49:ニュージャージー州上院議員)2月1日表明
・エリザベス・ウォーレン(69:マサチューセッツ州上院議員)2月9日表明
・エイミー・クロブチャー(58:ミネソタ州上院議員)2月10日表明
・バーニー・サンダーズ(77:バーモント州上院議員)2月19日表明
・ジェイ・インズリー(68:ワシントン州知事)3月2日表明
・ベト・オルーク(46:前テキサス州下院議員)3月14日表明