名古屋で出逢った人

「今日、又吉さん来ますよ」

8日午後、名古屋のCBCテレビのスタッフが教えてくれた。TBS系列で放映されている『ゴゴスマ』の本番直前のことだ。

私は番組内でトランプ政権のロシアゲートについて話をしたが、自分の出番が終わればすぐにスタジオを出なくてはいけない。

会えなかったか・・・と思って席を立つと、スタジオの出入り口からやや前かがみで歩く、見慣れた髪型の男性が現れた。

「お疲れさまです!」

そう言いあって、すれ違った。普通であればそれで終わりである。だが、私は明日も出番があるので、スタジオを出たところにあるソファでディレクターを待っていた。

ディレクターが姿を現わす前に、ロン毛の彼が出番が終わってソファのところにやってきた。

ミーハーの素養が大いにある私の行動は、もちろんパシャである。

matayoshi6.8.17

日本で最もテレビに出ている人

いま最もたくさんテレビに出ているのが辺真一(ピョン・ジンイル)さんだ。

金正男殺害事件があったこともあり、過去1週間だけでも30本以上のニュース、ワイドショー番組に出演している。

昨年からいろいろな局で顔を合わせているが、今日はテレビ朝日の4階控え室で番組前に雑談。互いにスマホで写真を撮り合った。

Pyon-san3.1.17

舞台裏

テレビ局に着くとまず、受け付けで担当のディレクターを呼んでもらう。ディレクターが玄関で待っていてくれることもある。

ディレクターが駆け足で玄関までやってきて、それから楽屋に通される。出演者が多いときは皆で大部屋を共有することもあるが、コメンテーターが私1人か数人の場合は個人の楽屋が用意されている。

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以前はテレビ番組で見るだけだったが、自身がそこを使うようになって、少しばかり心が浮かれている自分がいるのがわかる。いい気なものである。

畳の楽屋もあるし、机と椅子、ソファが置かれているところもある。ペットボトルのお茶や水、サンドイッチや弁当が用意されているが、普通はすぐにディレクターと台本を見ながら打ち合わせにはいる。

昨晩(24日)は局入り後、すぐにプロデューサーを含めて3人と打ち合わせをしたので、楽屋でゆっくりするという流れではない。

時間がない場合は打ち合わせ後、すぐに化粧、本番という流れで、楽屋で弁当を食べながらゆっくりテレビを観ている暇はない。

スタジオに入ると「堀田さん入りまああああす!」という声が飛んだ。

どの局も裏方さんが10数人もいて、もくもくと仕事をしている。「よろしくお願いします」と頭を下げていると、音声担当の方がピンマイクを付けてくれる。

自分が座る席につき、台本を広げて周囲を見渡す。スタジオによって天井の高さがちがう。低いスタジオもあれば、高い位置からいくつものライトが照らしているところもある。

「ハイ、1分前です!」

だいぶ慣れてきたとはいえ、本番直前はいまでも鼓動が速くなる。

笑顔をつくる。自然の笑顔ではない。でもムスッとしているよりはいい、そう、いいはずだ。

はじまり、はじまり・・・