戦争は人を幸せにしない

あたり前のことだが、改めて記してみた。

というのも、21世紀になってすでに四半世紀が過ぎようとしているのに、世界ではいまだに戦争が勃発しており、懲りない人たちが後を絶たない。イスラエルは今月13日に、イラン各地にある核関連施設や軍事施設などに大規模攻撃をしかけた。「またイスラエルか・・・」というのが正直な気持ちだが、イランも黙ってはおらず、翌14日には弾道ミサイルや無人機でイスラエルの軍事拠点や空軍基地などを攻撃した。

イランの国営テレビは、革命防衛隊の幹部がイスラエルへの報復として、これまでに150の標的を攻撃したとしたうえで「作戦は必要なだけ続く」と発表し、両国は全面戦争に突入したかにみえる。「やられたらやり返す」という負の連鎖が世界ではいまだにいきており、どちらかが冷静になって話し合いをするという方向には向かない。

戦争のおぞましい一面は「ひとたび戦いが始まれば勝つまでは止めない」という意識があることで、いくら人類が叡知を積み上げてすばらしい文明を築きあげても、殺し合いによってすべてがマイナスに転化されてしまう。

人間は戦うという悪の根源を体内に隠し持っているかのようで、情けなくなる。少なくとも日本人は戦後80年、他国と戦火を交えていないので、他国との軋轢が生じてもこのまま武力を使わずにいてほしいと思う。