240億円!
米国でもっとも稼ぐ企業人の年収である。正確には1億6500万ドル(約239億5832万円)で、アクソン・エンタープライズという電気兵器類やソフトウェア・センサーシステムを開発・製造・販売する企業の共同創業者兼CEO 、リック・スミス氏の1年分の稼ぎである。
昨年度、 S&P500上場企業 の中で1億ドル以上の年俸を受け取ったのはスミス氏一人だけだった。
これだけの金額を受け取れたのは、株式補償プログラムという特別のシステムがあったせいもある。役員が今後7年間、給与の一部や全てを株式に転換できる選択権が付与されており、成果を出せば報酬が数倍増えると言われている。さらに同社の株価が過去1年で170%も急騰したことも大きい。
米国のCEOの報酬額が増えているのは最近のトレンドで、この傾向は企業の業績や役割の複雑さ、競争の激しい業界における優秀な人材の需要の高さなど、いくつかの要因が合わさった結果である。アクソン・エンタープライズの場合、スミス氏のリーダーシップのもとで、製品の成功と会社の戦略的方向性が、この報酬増のベースになっている。