今日付け(9月27日)のニューヨーク・タイムズ国際版の一面トップに、「ウクライナ、東部戦線の維持に苦戦(Ukraine struggles to hold its eastern front)」という記事が掲載された。内容はロシア軍が多大な死傷者を出しながらも、ウクライナ東部ドネツク州で攻勢をしかけており、戦況はロシアに有利な展開になりつつあるというものだ。
ロシア軍は装甲攻撃をしかけながら、兵士は徒歩、バイク、全地形型車両などでウクライナに攻め入り、北部チャシブヤールから南部ウフレダルまでを制圧しようとしているという。
そんな中、ウクライナのゼレンスキー大統領は米メディアに対し、「戦争は終結に近づいている」と発言。「私たちが考えているよりも和平に近づいている」と述べ、戦地から伝わる状況や兵士らの発言とはいささかかけ離れたコメントをしており、言葉の意図が今ひとつはっきりしない。
さらに、同大統領は26日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談し、 ウクライナが作成している「勝利計画」について説明。「どのように計画を強化し、確実に実行していくのか、詳細を協議したい」 として前向きな姿勢をしめした。バイデン氏もそれを受けるように、戦争終結には戦地で優位にたつことが必須として、あらたに総額80億ドル(約1兆1000億円)の軍事支援を約束した。そして、 「ロシアは戦争に勝てない。ウクライナが勝つ。われわれはウクライナ側に立ち続ける」 と発言し、あらためてウクライナの味方であることを強調した。
現場の戦況とバイデン・ゼレンスキー両氏の見立てが違うように思えてならないのだが、、、、。