2016年の繰り返しか?

何が「2016年の繰り返し」なのかと言えば、大統領選の流れと結末である。

あの年、私はテレビに出演した時に堂々と、「ヒラリーが勝つと思います」と述べ、見事に外して坊主アタマになった。にがい思い出である。少しは学び、今は「どうなるかわからない」と述べている。

そしていま、「2016年の繰り返し」と記したのは、トランプ氏の対戦相手がやはり女性で、昨今の世論調査ではカマラ・ハリス氏が数パーセントのリードを保ち、状況が酷似してきたからである。当時、ヒラリー氏は選挙資金も支持率もトランプ氏を上回っていたし、実際の総得票数もヒラリー氏の方が286万票も多かった。それでもヒラリー氏は選挙に負けるのである。

今回も、もしかしたらハリス氏の方が総得票数はトランプ氏よりも多いかもしれない。ここがアメリカの選挙の不可思議なところで、選挙人システムのせいで、獲得する州に割り当てられた選挙人の合計が今回もトランプ氏の方が多いということが起こりうる。

いま激戦州が8州ほどあり、重要州でトランプ氏が勝てば、2016年の二の舞も十分にある。そうなった場合、アメリカは選挙人システムではなく、総得票数で決着をつけるという方法に変えるべきなのではないだろうか・・・・。