私はパソコンでラジオをよく聴く。聴く局は決まっているのだが、今日は普段聴かないNack5にチューニング。すると懐かしい声が聴こえてきた。小林克也である。
土曜の昼から同局で「Best Hit USA」という番組をやっており、久しぶりに小林氏の低音が響く独特の声を聴いた。私が小林氏のラジオ番組を聴き始めたのは1970年代で、あまりにも英語の発音がいいので、アメリカ育ちの日本人かとずっと思っていたが、日本生まれの日本育ちだった。彼は留学経験があるわけでもなく、小学校の頃から独学で英語を学び、慶應大学1年時に通訳案内業国家試験に合格している。
いま何歳なのか調べると、83歳。この歳でも英語は衰えず、なおかつ20歳前後のアメリカのロック歌手の動向を、まるで同年代の友人のことを話すような自然さで語り続ける。なかなかできることではない。
見た目はさすがに老けたが、小林克也、恐るべしである。