パレスチナ自治区ガザで17日、市内の病院が爆破されて470人以上が亡くなった。いくら戦時下だとしても、病院を爆破させるという所業は人間としてこれ以上卑劣で陰惨な行為はないと言えるだろう。しかもイスラエル側もハマス側も関与を否定しており、戦争という状況が人をいかに狂わせるかが如実に示された。
ガザ地区にある病院なので、イスラエル側による攻撃であると考えることが妥当だろうが、公開された爆破映像を観ると、ガザの武装組織「イスラム聖戦」の誤射によるものとの見方も成り立つ。
いずれにしてもどちらかが、または両者共に正直に事態を報告していないことは明らかで、戦争という状況が人を狂わせることを如実に物語っている。すでに両サイド合わせて数千人が亡くなっており、このままイスラエルが地上軍を投入すれば死傷者は万単位になることは容易に想像がつく。
国連だけでなく、米国を中心にあらゆる国家が両サイドにまず「Cease Fire!(撃ち方やめ)」と声を大にして訴えなくてはいけない。兎にも角にも「停戦」することがファースト・ステップで、そこから条件を話し合っていけばいい。とにかく殺し合いは止めるべし!