イスラエルの宣戦布告

私だけでなく、ほとんどの方が願うのは「殺し合いは止めてほしい」ということだろう。

イスラエルとパレスチナは宗教的、政治的な理由などから過去何十年にもわたって対立してきた。だが、どんな重要な理由があったとしても、無垢な市民を殺害していいわけがない。戦争という状況は人の意思を無視して、大量殺戮がおこなわれるところに残虐性があり、人間の醜悪さがでてしまう。

過去数日での死者数は、1973年の第4次中東戦争以来で最悪という報道もあり、両サイドはまず撃ち合いをやめなくてはいけない。だが、ネタニヤフ首相は8日、「イスラエル基本法第40条に基づく戦争状態の宣言」を発表し、50年ぶりに宣戦布告を行って全面戦争に突入した。

同地域ではこれまでも多くの衝突があったが、アメリカなどが歯止め役として一役買ってきたことで全面戦争を避けられてきた。しかし今のバイデン大統領に両サイドを説き伏せて撃ち合いを止めさせるだけの技量があるようにはみえない。むしろバイデン氏はイスラエル側について、戦争の加担者になるようにも思える。もちろん日本に仲裁役が務まるとも思えない。

「バイデンよ。眼を覚まして動いてくれ!」