オムライスとエビフライ

ときどき無性に食べたくなるのがオムライスとエビフライ。その両方が一皿に乗った一品があります。東京駅のすぐそばにある丸ビルの5階、『グリル満天星』でその一品が食べられます。「ありがとうございます」としか言えません。

世界人口80億人に

以前から報道があったように、世界の総人口が来週80億の大台に乗る。いつもと変わらない日常生活を送っているかぎり、地球規模で人口が増え続けている現実はなかなか実感できない。だが、80億という数字はとてつもなく大きいし、国連が予測するかぎり、この数字はさらに伸び続けていくという。

1950年には25億という数字だったが、過去72年で3倍以上に増えたとことになる。いったいどこまで増えるのか。国連は2030年には85億人に、2050年には97億人にまで増えるとみている。ただ、この人口増加は出生率が上昇していることが理由ではない。出生率はむしろ下がっているのだ。

2021年、世界の女性が生涯に産む子どもの数は平均2.3人にまで落ちてきている。1950年は5人だったので、半分以下になった。人口が増え続ける最大要因は「死ななくなった」ことなのである。「死ななくなった」というのは、平均寿命が延びたということである。世界の平均寿命は2019年時点で72.8歳。1990年と比較すると9歳も伸びている。

さらに国連が発表した資料を眺めて驚かされるのは、長年人口で世界のトップを走っていた中国が、早ければ2023年にインドに抜かれるということだ。中国の人口はこれからゆるやかに減少していくという。インドは逆に2050年には17億人になると予測されている。

数によって地球が狂わされるという恐怖があるが、米シンクタンク、ウィルソンセンターの研究者ジェニファー・スキューバ氏はこう述べる。

「人間が地球に与える影響というのは、数よりも行動によっての方がはるかに大きい」

つまり限りある地球という惑星で、好き勝手に消費し続けるのではなく、自重し、途上国に転嫁していくということなのだろうと思う。食べるものがなくなり、多くの人が飢餓状態になるのを見たくはない。

無気力、無関心、無責任

昨晩、NHKの「アナザーストーリーズ」を観ていると、懐かしい言葉が出てきた。三無主義である。

この言葉を耳にしてすぐにピンとくる方は、私と同世代かそれ以上の方なのだろうと思う。1960年代に活発化した学生運動が下火になり、若者は多くのことに無気力になり、さらには無関心、無責任も加わって三無主義に陥った。そこに無感動が加わって四無主義という言い方もされた。

最近、20歳前後の若者と話をすることがほとんどないので、今の若者の心のありようは熟知しないが、いつの時代にも三無主義や四無主義に陥っている人たちはいるのだろうと思う。それは若者だけではない。精神的な高揚がなく、惰性で生きているような人たちは三無主義に包まれる傾向がある。短期的なものであればいいが、しばらく泥沼に足を取られて抜けられないような精神状態であれば、意識的に泥沼から自身を浮揚させなくてはいけない。

いま私が心中で望むのは、60年代の反体制運動のような、社会を揺り動かす潮流がまた生まれないかということだ。三無主義などとは言っていられないくらいの激動を本当は期待していたりするし、また目の当たりにしたいと思っている。

ストリート・ライブ

11月4日昼過ぎ、有楽町の東京国際フォーラムの前で、ギタリストのダニエル・コフリン氏(38)が生ギターを奏でていた。繊細な音色ながらも、心に訴えてくるものがあり、足をとめて聴き入った。

コフリン氏は日米のハーフで、福島県で生まれ育った。高校卒業後からアコースティックギターでのソロ演奏を始めるようになったが、ギター演奏だけで歌は歌わない。本当は美声の持ち主なのではないかと思っているのだが、、、、。

中間選挙:開票まで1週間

今春まで、中間選挙は民主党有利で動いていた。だが「選挙は水もの」と言われるように、何が起きるかわからない。現時点の世論調査結果をみるかぎり、共和党有利で進んでいる。

というのも、米有権者の62%がバイデン大統領の仕事ぶりに不満をいだいているからだ。最近になって予想を上回るインフレ率が示されたことにもよるが、経済問題がバイデン政権の足かせになっている。私が渡米した1982年の頃から、「選挙は水もの」であると同時に「経済が結果を左右する」といわれてきた。有権者の懐ぐあいが悪ければ政権党が不利になる。

すでにホワイトハウスの民主党関係者ですら、連邦議会の上下両院で過半数を共和党に奪われるとの見方をしているという。さらにバイデン氏の個人的な支持率は40%で、9月よりも2ポイント下降した。

それでも今年6月24日、 米最高裁が1973年に認めた人工妊娠中絶の判断を覆したことで、女性の中絶権が奪われたとして民主党に追い風が吹いてもいた。若者や女性の有権者登録も増えた。だが10月になって中絶の権利保護を争点にすえていた戦略は「ピークアウト」し、勢いがなくなり、連邦下院はいま共和党が過半数を奪う公算が強まっている。

上院は接戦だが、共和党が両院の過半数を握る可能性が高まっている。