トランプ氏が再び大統領選へ

今日(16日)正午に、ある人からメールが送られてきた(下記)。ドナルド・トランプ氏である。

『Yoshio,

I am proud to tell you that I just announced from Mar-a-Lago that I am officially running for President of the United States.

It is with your help that:

WE WILL MAKE AMERICA POWERFUL AGAIN.
WE WILL MAKE AMERICA WEALTHY AGAIN.
WE WILL MAKE AMERICA STRONG AGAIN.
WE WILL MAKE AMERICA PROUD AGAIN.
WE WILL MAKE AMERICA SAFE AGAIN.
AND WE WILL MAKE AMERICA GREAT AGAIN!

以前にも書いたが、私は取材目的でトランプ氏のメールアドレスの中に入れてもらっているので、よく彼から連絡がくる。今日の内容は待ちに待った「大統領選への出馬」の連絡だった。出馬の意向はすでに報道されていたが、今日、正式に出馬表明となった。

米国の大統領選は選挙期間が定められていないし、選挙資金もいくら集金しても構わないので、活動期間が長ければ長いほど資金を多く集められ、自分を売り込むことができる。

ただ複眼的にトランプ氏の再選の可能性を探れば探るほど、当選のチャンスは低いと言わざるを得ない。もちろん選挙なので断言はできないが、当選の可能性はかなり低いはずだ。人間性、政治家としての資質、将来性、人望、どれをとっても合格ラインには届かない。それでもしばらく注視しなくてはいけないし、していこうと思っている。

プーチンの次は習近平、米軍トップが鳴らす警鐘の中身

「いま直面しているウクライナ危機というのは、米国が備えるべき最悪の事態ではない。ウォーミングアップに過ぎない」

米戦略軍司令官のチャールズ・A・リチャード海軍大将は11月初旬、多くの人の目を開かせるような発言をした。

「ウォーミングアップに過ぎない」の真意はもちろん、米国が将来、主要国と大きな戦争をする可能性があり、それに備えるべきということである」

リチャード大将がこの発言をしたのは米バージニア州アーリントン郡で開かれた海軍潜水艦連盟の2022年年次シンポジウムのことだ。ウォーミングアップ発言の直後、会場にいた米軍関係者の目をさらに開かせるようなことを述べた。

「大きな(軍事的)危機が迫っている。米国が長い間、試されてこなかったことがテストされる日はそれほど遠い将来ではない」(続きは・・・プーチンの次は習近平、米軍トップが鳴らす警鐘の中身

米中間選挙:上院は民主党が多数派

米中間選挙が終わってそろそろ1週間が経とうとしている。選挙前は、共和党の圧勝という予想だったが、思っていたほど票は集まらず、上院は民主党が50議席に達したことで、トランプ氏の期待は外れることになった。下院は日本時間14日現在、いまだに最終結果が出ていない。

トランプ氏は2年前の再選で、バイデン大統領に負けた人物である。その敗者が中間選挙前に、自分こそが「共和党の顔」であるかのような振る舞いを見せていた。多くの米有権者にとって、トランプ氏のあさましさ、頑迷さは体験的によくわかっていることで、共和党が苦戦しても何も不思議ではなかったはずだ。

民主党だけでなく中道派の有権者からもトランプ氏は「よし」とされていなかった。選挙後のNBCニュースの世論調査では、回答者の72%がトランプ氏を「脅威」として捉え、共和党が苦戦したのはトランプ氏のせいであるとしていた。そもそもトランプ氏を党の前面に立てたことが共和党の敗因だったのだろうと思う。

ただ米議会政治を俯瞰的に眺めると、過去数年はほぼフィフティ・フィフティに議席が取り分けられていることがわかる。これは米国政治が右と左でほぼ均等に二分されているということであり、ある意味でバランスが取れていると言えるかもしれない。自民党が長年、過半数を奪い続ける日本とは明らかに違う政治の姿である。

米国では民主党政権が続けば、次には共和党政権が誕生し、そしてまた民主党が盛り返すという、一党だけに突出しない姿が何年も見られる。これは別に特定層の有権者がそう願っても実現されるわけではなく、全米レベルでどういった政治の在り方が国民にとって重要であるかが形となって表出しただけなのだろうと思っている。