「中国封じ」のTPPが「米国封じ」に変質し始めた

「中国がアジア太平洋地域で主導権を握るのを、ジョー・バイデン大統領は黙って見ていてはいけない」

「だからバイデン政権はCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的かつ進歩的な協定=Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership)に再び加盟して、リーダー的役割を担わなくてはいけない」

米首都ワシントンのシンクタンク研究員は筆者にはっきりした口調で、米国のCPTPPへの加盟の必要性を述べた。

再び議論が活発化してきたTPP(環太平洋パートナーシップ)問題。冒頭の発言内容を少し補足させていただくところから当稿を始めたい(続きは・・・「中国封じ」のTPPが「米国封じ」に変質し始めた)。