新しい局面:新型コロナ(49)

新型コロナウイルスが大変やっかいな感染症であることは、いまさら述べるまでもないだろう。強力な感染力、変異株の出現、ワクチン接種後のブレークスルー感染など、まったく気を抜けない。

今朝、ネットで世界のニュースを読んでいると、イスラエルが4回目のブースター接種を計画しているとの報道があった。イスラエルはワクチン接種については世界の先頭集団にいる国で、今夏までに感染者は大幅に減っていた。

他国と比較すると早い段階で2回のワクチン接種がおわり、6月中旬にはマスク着用義務が解除されていたほどである。8月末時点で12歳以上の国民の78%が2回のワクチン接種を終えていた。

だが8月下旬から、ふたたび感染者が増え始めてきた。8月は1日100万回におよぶ3回目のブースター接種が行われていたにもかかわらずである。

というのも、ワクチンの予防効果が2回の接種後、下降してきていることが数字に表れていたからだ。1回のワクチン接種による予防効果は5〜6カ月間しか続かないとの見方が説得力を持ち始めている。さらに新たな変異株の出現可能性もある。

今後は半年から1年に1回はワクチン接種が必要になるかもしれない。同時に、マスク着用はもちろん手洗いや他者との間隔等、これまで通りのコロナ対策の継続は言うまでもない。