「セックスと嘘とハリウッド」

日本ではいま衆議院選挙の話でもちきりだが、アメリカの映画界では騒動が起きている。ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインがセクハラ疑惑で糾弾されているのだ。

ワインスタインと言えば、ハリウッドでもアカデミー賞を量産してきた一目置かれるプロデューサーで、女優メリル・ストリープは「神」と呼びさせしていた。推定資産400億円と言われる。

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だが大物女優を含む8人の女性からセクハラ行為があったと申し立てられている。ニューヨーク・タイムズとニューヨーカー誌が書いており、8人のうち3人は強姦に及んでいるという。

グウィネス・パルトローやアンジェリーナ・ジョリーといった女優が相手であるだけに大騒ぎだ。

ワインスタインの女癖の悪さは有名で、8人以外にも示談で口封じをした件もあるらしい。ハリウッドに限らず、日本の映画界も同じような事件はよくあったと、以前ある大物女優から直接話を聞いた。プロデューサーという立場を利用して女優に迫る手口はどこの国でもあるのだ。

しかし犯罪であることをわからせるためにも裁きが必要である。いい作品を制作することと、女優を手玉にとることとは別次元であり、こんな男が「神」であるわけがないのだ。(敬称略)