やはり油断すべきではない・・

今朝の日本経済新聞朝刊のコラム「春秋」は、ふたたびコロナの注意喚起をしてくれたという点で読む価値があろうかと思う。

「春秋」は朝日新聞の「天声人語」や読売新聞の「編集手帳」と同じように、毎日1面の下段に掲載されるコラムである。今日のコラムでは、執筆者が2月に入ってすぐにコロナを発症し、痛い思いをしたことが記されていた。筆者は3年前にもコロナに感染していて、その時は丸1日横になっていれば回復したが、今回は「つらい症状」が続いたというのだ。

熱は2日で下がったが、のどの痛みが続き、つばを飲み込もうとするだけでガラス片がのどに刺さったかのような激しい痛みをともなったという。筆者がネットで検索すると、コロナに感染した医師がやはりのどの痛みを訴え、「窒息するかと思った」ことが述べられていた。

苦しくて眠れないほどの症状は1回目の感染ではなかったことだ。メディアは以前のようには騒がないが、専門家によればいまは第10波の真っただ中であるという。確かに感染者数や死者数は減っているので以前のように大騒ぎはしないが、この感染症が消えたわけではない。

けっして侮ってはいけない病である。

男性更年期に向き合う

すでに社会的にも認知されてきている男性更年期。更年期障害は女性だけのものではなく、男性もテストステロン(男性ホルモン)の減少によってさまざまな症状が出る。

早い人は40代から症状に現れるが、私はオクテなのか近年になってさまざまな症状が出始めた。女性の場合は閉経前後5年ほどの期間と言われているが、男性の場合はもっと長く続くのが一般的だ。

メンタル面ではうつ症状、イライラ、集中力の低下、不安感、記憶力の低下などで、身体面では筋肉痛、腰痛、関節痛、筋力の低下、肥満、動悸などがある。それ以外にも、寝つきが悪い・眠りが浅い、疲れやすい、性欲の低下、うつ状態に陥りやすい、怒りっぽくなる、汗が止まらないといった症状がでる。

自覚できる限り、近年はほとんどの項目にマルをつけられると胸を張れるほどだが、外見は以前と変わりなく、人と会えば笑顔をつくって会話をするので、「男性更年期にやられている」とは思われない。ただ心の奥底には人に告げられない苦悩が渦巻いているのだ。

男性ホルモンのテストステロンにはやる気を高める働きがあるが、分泌量が減少すれば必然的にやる気も落ちてしまう。それが老年というものだと言われればそれまでだが、まだそうした流れに抗っていたいと思うのも事実。

「さあ、かかってこい」

鮨というもの

今年初めての鮨である。当ブログで以前にも記したが、私の最も好きな食べ物は多くの方がそうであるように、鮨である(鮨の舞台 )。しかも私の場合、鮨に関しては強いコダワリをもっているので、本当においしい店にしかいかない。

他のものはかなり「守備範囲」が広いので、コンビニのおにぎりでもファーストフードの安いハンバーガーでも何でも食べる。ただ鮨だけは妥協しないことにしている。 だから必然的に銀座の鮨屋が多くなる。私にとっての唯一の贅沢といってもいいかもしれない。それだけに、このコダワリだけはずっと持ち続けていこうとおもっている。

新年にあたって

私がジャーナリストとして独立して35年ほどが経つ。「独立」というと聞えはいいが、当時は会社員をやめてフリーランスになったというだけであった。

当時のことを振り返って、以前当ブログで次のように記している。

「(辞めるまで勤めていた米企業の)オフィス環境は悪くなかったが、創造的な仕事ではないし、マネージメントという業務に身をやつさなければならない苦痛はどうしようもない。一刻も早く辞めたい」

ジャーナリストとして活動をしたいという気持ちよりも、当時は「会社を辞めたい」という思いの方が勝っていたのである。ただ辞めた直後から精神的な開放が訪れた。まだ首都ワシントンにいた時のことである。そしてこんなことも書いている。

「この快適にして壮快な生活はいったいどうしたことだろう。あとは貧しくてもこの世に捧げられる、市民のための仕事をすべきであろうと思う」

理想を追いもとめていた時期で、少しでも世の中のためになる仕事をしようとの思いがあった。それではいまはそうした崇高な理想は失ってしまったのかといえば、そうでもない。自身の存在価値というものを突き詰めていくと、やはり読者のために新しい事実や考え方を提示することが私がやるべきことなのだろうと思うし、そこに力を注いでいかなくてはいけないと考えている。

そして今年も全力で伝えるという仕事をしていきたいと思う。皆さま、よろしくお願い申し上げます。

For next year: 来年に向けて

今年も当ブログ「ジャーナリストのエンジン」にアクセスいただきありがとうございました。平均するとひと月に15回ほど書いてきていますが、たわいもない日々の雑感の時もあれば、国際情勢についての私見を述べる日もありました。来年も同じペースで書き続けていければと思っております。

1年前のブログを読むと、「チカラの衰え」について言及しています。「聴力」の衰えがあり、「視力」の衰え、さらに「記憶力」の低下もあると記しています。1年たって、チカラは復活するどころかさらに下方へと向かっていますが、そのままボーッとしていても老けこむだけなので、さまざまな刺激を受けながらモノを考え、衰えにあらがっていきたいと考えています。

1年前のブログでは、私は白内障の手術を受けたことを書いています。左目がぼんやりと霧がかかったような状態になり、眼科医のところにいくとすぐに「白内障です」という診断がくだされました。驚いたのはすぐに処置ができるといわれ、本当に5分ほどのレーザー治療で済んだことでした。

術後は黒いゴミのようなものが目に浮いていましたが、数日するとゴミは小さくなり、1週間後には「霞が消えて、快晴の空が現れた状態」になりました。いまはお陰さまでメガネをかけることもなく、裸眼で過ごしています。いまのところ内臓疾患もないので、来年もこのまま活動したいと考えています。

皆さま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。