『健康のために絶対にしない3つのこと』

上のタイトルは、今日ネットサーフィンをしている時に出会った記事のタイトルである。こうしたタイトルに出会うと、ついつい読んでしまう。実はオリジナルの記事は数カ月前に発表されているのだが、私は今日初めて読んだのでこの欄でご紹介することにした。

筆者は88歳の現役医師で、いまでも臨床の現場に立っている帯津良一(おびつりょういち)という方だ。東京大学医学部をでた外科医で、都立駒込病院外科医長をへて 日本ホリスティック医学協会会長・現名誉会長であると同時に、日本ホメオパシー医学会理事長、国際生命情報科学会(ISLIS)会長なども務める重鎮である。88歳になるまで大病はなく、30年間風邪ひとつひいていないと いう。

こうした肩書を読むと「3つのこと」が気にならないわけがない。私も実践しようと思って記事を読み始めると、驚くようなことが書かれてあった。

まず最初の「しないこと」は禁酒だという。365日、1日も欠かすことなくお酒を飲むのだという。適量であれば休肝日は必要ないとの考えだ。行きつけの居酒屋では中ジョッキの生ビールを2杯飲んだあと、ウイスキーのロックを2杯といった分量だ。帯津氏にとってはこれが適量で、それ以上は飲まないという。

二つ目の「しないこと」は、嫌いなものを無理して食べないことである。「 健康によくても嫌いなものを無理して食べてそれが体にいい作用を及ぼすとは思えない 」と述べる。食は喜びであって、おいしいという心のときめきを重視している。だから「嫌いな生野菜は絶対に食べない」と断言する。

そして最後の「しないこと」が減塩を気にしないということだ。実はゲルソン療法という 塩分を一切取らない食事法 がある。帯津氏は以前、看護師長をメキシコのゲルソン病院に1週間入院させたが、その人は3日目くらいからひどい頭痛に襲われたという。そこで持参した塩昆布を食べたらすぐに治ったという。

「人間には塩分が必要なのだと確信しました。しっかり塩分を楽しんだら翌日はちょっと控えるというように、バランスを取っていけばいい」

帯津氏は健康をたもつためには 好きなものを食べ、好きなことをして「ときめき」を持って生きることが重要であると力説する。それがいのちのエネルギーを高めることになると言う。さあ、皆さまはどうお考えだろうか。

“America”

先日、ある人に「堀田さんの一番好きな歌手って誰ですか」と訊かれた。私は迷うことなく「サイモン&ガーファンクル(Simon&Garfunkel) 」と答えていた。

もうおじいちゃんの領域に入っているので、どうしても若い時に聴いた歌手が出てきてしまう。中学に入った頃から何十年となく聴きつづけているアーティストだが、サウンドは半世紀以上たった今でも新鮮である。少なくとも私はそう思っている。

今日はどうしても彼らの「America」を聴きたくて、仕事場でヘッドフォンを使って聴き入った。皆さまも聴いてみてくださいませ。

America (youtube.com)

ナベサダです

仕事場である日本外国特派員協会にはさまざまな著名人がやってくる。今日(6月25日)のランチョンに現れたのはナベサダこと渡辺貞夫氏。

サックスの演奏はなかったが、1時間の講演ではほとんどの時間を英語でこなした。しかも書かれた原稿を読むわけでもなく、その場でモノを考え、自分の言葉(英語)で話をつづけた。渡辺氏は見た目も話しぶりも若々しく、どこから眺めても91歳には見えない。

話は戦後の混乱期からはじまり、進駐軍にハーシーズのチョコレートをもらったことや、高校時代にクラリネットを手にし、そこからジャズに傾倒してアルトサックスに転向した経緯などを述べた。

質疑応答では私が真っ先に手をあげて、「今年は年末まで多くのコンサートが予定されています。91歳になっても精力的に音楽活動をこなせるエネルギーはどこからくるのでしょうか。秘訣をお教えください」と訊いた。

すると渡辺氏は「Nothing!(何もない)」と即答。

「70歳代も80歳代も休みなく毎日練習してきた。いまでも毎日1時間は吹いているが、当時は2、3時間はやった。吹かなければいけないという気持ちで、楽しんでやっている」

「好きこそものの上手なれ」ではないが、好きであるがゆえに演奏は自然になされるものとの印象を受けた。このまま100歳まで走り続けていきそうである。脱帽!