なぜ男女格差が埋まらないのか

スイスに本部を置く国際機関、世界経済フォーラム(WEF )が12日、2024年版の「ジェンダーギャップ報告書」を発表した。2日前に当欄で、「相変わらずの男社会」というブログが書いたばかりだが、同報告書での日本の順位は146カ国中118位で、男女格差は相変わらず改善していない。

G7(主要7カ国)では相変わらず最下位だし、3年前に出された同報告書を眺めると、 日本の男女平等ランキングは156カ国中120位で、そこから大きな変化はない。今年は韓国が94位、中国が106位で日本よりも上位にきている。日本はセネガル(109位)やネパール(117位)といった国よりも下で、国家レベルで改善すべきといったムードを醸成する必要があろうかと思う。

小池百合子氏と蓮舫氏が都知事を争っていることは大変いいことだが、衆議院議員の女性比率はいまだに低いままだ。昨年6月に自民党は今後10年で女性の国会議員比率を30%にするという目標を発表したが、現時点では12%。まだまだ先は長い。男女両方から格差是正へ積極的に動かなくてはいけないが、そうなってはいない。

女性側の働きかけはもちろん、男性の中には「女は男の3倍働かなくてはいけない」といった偏見( ジェンダーを考える )もあり、少しずつ着実に男女の溝を埋めていく必要がある。