老害が忍び寄るバイデン

新しいニュースではないが、このところ米メディアはバイデン米大統領(以下バイデン)の認知能力に強い懸念を示している。現在81歳のバイデンは、人の名前を混同したり、すでに他界した人を存命であると取り違えたり、メモを読んでいる時に急に長い間黙ってしまったりと、あきらかに高齢であるがゆえの言動が頻繁にみられるようになった。

そうした事態を表面化させないために、ホワイトハウスは最近メディアとのインタビュー機会を故意に制限しているといわれる。今年4月末までにバイデンが行った記者会見やインタビューの数は過去数十年、どの大統領よりも少ない。

同時に、連邦議員たちとの会合も減っている。大統領に就任した年には、議員との会合は年30回以上も行われたが、2年目はおよそ20回に、そして3年目には10数回に減った。

仮に今年11月の選挙で再選を果たしたとしても、次の4年間、大統領職をつつがなく全うできる可能性は低いだろう。バイデンはそうしたことを自身で解らなくてはいけない。そうした判断ができないということ事態、もうすでに大統領としては適任ではないと言えるのではないか。今からでも遅くない。考え直すべきだろう。