今日、ランチを食べた後に有楽町駅前にある三省堂書店に立ち寄った。英会話本のコーナーにいくと、たくさんの新刊本が並んでいる。
英会話本はいつの時代にも高い需要があるが、それで日本人の英会話力が高まったかどうかは定かではない。誰もが知ることだが、英会話本を数冊読んだところでペラペラになれるわけではない。知らない表現を覚えることはできるが、それが会話の中でスッと出てくるかどうかは別問題である。
私はアメリカに25年も住んでいたので、できて当たり前だが、いま振り返ると「いちおう喋れるようになってきた」と実感したのは2年ほどしてからである。言語を習得するためには、特に話ができるようになるためには、毎日浴びるように耳から英語を入れないといけない。それはとりも直さず、頭の中で英語から日本語に訳すのではなく、英語をそのまま理解し、英語でモノを考えるということに他ならない。
日本語に訳して理解している間はまだ英語が自分のものになっていないということだ。だから「これで英語が話せます!」的な本には首をかしげざるを得ない。