プーチンは逮捕されてしかるべき

国際刑事裁判所(ICC)は17日、ロシアのプーチン大統領(以下プーチン)に戦争犯罪の容疑で逮捕状をだした。すでに世界中で大きな話題になっているが、ウクライナ侵攻をはじめとするプーチンの横暴な振る舞いを考えると当然な判断であろう。

今回は「ウクライナからの子ども連れ去りに関与した戦争犯罪」とされているが、ロシア軍をウクライナ領内に進軍、占領していく蛮行は地域に災いを生み出し、禍根を残す犯罪行為にほかならず、戦争のおぞましさをまざまざと内外に見せつけることになった。

この元凶を生みだしたプーチンに対して逮捕状をだしたことは、ICCの妙手であるが、これまでのところ結果が伴っていないのが残念である。というのも、いくらICCが国際機関であってもロシアと中国はICC に加盟しておらず、ロシアは「知らぬ存ぜぬ」を貫いている。

いまメディアは、ロシアがICCに加盟していないと報道しているが、実は2016年まで同機関に加盟していた。いまは非加盟国になったので、「何の関係もないだろう」と解釈しているのだ。現実的にみて、今後プーチンが国際法廷の場で裁かれる可能性は低いと言わざるを得ない。

しかし強制的にでも、プーチンの手に手錠をかけてやりたいと思うのは私だけではないはずだ。国際社会は力を合わせて動くべきである。