ヤンキース、ドジャース、エンゼルス

大リーグ球団の名前を3チーム挙げたが、野球の話をするわけではない。英語の発音について少しばかり思うことを述べさせて頂こうと思っている。

3チームの名前を読んで、「これはおかしい」と思われる方はかなり英語のできる方だろうと思う。というのも、上記3チームは本来「ヤンキーズ、ドジャーズ、エンゼルズ」と表記・発音されないといけないからだ。日本では「ズ」ではなく「ス」で通っているが、これは日本語として濁らない方が言いやすいからなのかもしれない。

「ス」ではなく「ズ」と発音するのは英語のルールで、例外はない。どういうことかというと、 単語のb, g, d, v, m, n のあとにくるs、さらに母音、長母音のあとにくるsは必ず「ズ」と濁るのだ。

だからsons(サンズ・息子)、mars(マーズ・火星)といった単語は、sの前に有声子音か母音が 来るので必ず「ズ」と濁る。一方、caps(キャップス・帽子 )やdesks(デスクス・机)はsの前が子音なので、「ス」と発音する。

以前にも当件は書いたことがあるが 、私がここで声を大にして叫んでも、これから日本で皆が「ヤンキーズ」と発音するようになるとは思えないので、半ば諦めているが、やはり固有名詞は原語に忠実に発音すべきだろうと思う。たとえば、私の堀田(ほった)をある国で「ほっだ」と発音されれば、「それは違います。ほったです」と訂正したくなる。だから、これからは「ヤンキーズ、ドジャーズ、エンゼルズ」と発音したいと思う。