台風14号・・・

大型の台風14号が今にも九州に上陸しようとしている。中心付近の最大瞬間風速は75メートルと言われているので、このまま上陸するとかなりの被害が出ると予想される。

実は2年前の9月も超大型の台風10号が九州に接近していて、その時は最大瞬間風速が80メートルと言われていた。ただ幸いにも、上陸前に騒がれていたほどの被害はもたらさず、家屋の倒壊が広範囲にわたって起きることはなかった。

個人的には、1992年に米国で取材したハリケーン「アンドリュー」が最も印象に残っている。それまで米国ではカテゴリー5に分類されたハリケーンは3つしかなく、そのうちの一つだった。最も被害の大きかったフロリダ州ホーステッドに取材に行くと(写真)、そこはまるで空爆を受けた後のようで、自然の猛威がいかに絶大かを思い知らされた。一般の民家は根こそぎ倒壊していたからだ。

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全半壊した家屋は11万超で、通過した翌日に現地を歩くと、あまりの錯乱ぶりに「絶望」という言葉が脳裏をよぎった。こうした威力を目の当たりにすると人間の小ささを痛感させられるが、できる限りの準備をして備えるしかない。