血迷ったトランプ

過去2日ほど、米連邦議会ではトランプ政権の最後の一悶着と呼べる騒動があった。

選挙人投票の結果はバイデン氏の勝利であったが、何がなんでも「トランプ勝利」にもっていきたい熱狂的な支持者たちは、連邦議会のガラスを叩き割って議会内に侵襲。米TVの映像を見る限り、南部連合の旗を掲げた侵入者たちはいわゆる「レッドネック」で、あとさき構わずに行動してしまった輩たちだった。結局4人が亡くなる惨事となった。

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トランプ氏は昨年末から、こうした熱狂的な支持者に対して暴動もあり得るという内容を仄めかしていた。そのため今、トランプ氏こそが暴動を扇動して無政府状態を求めた張本人であると糾弾されている。

議会に侵入したところで結果が覆るわけもなく、個人的には「トランプ氏は罷免されるべきサイコパス」だと考えている。同氏を支持していた共和党保守派の人たちも政権最後になってトランプ氏の血迷った言動に落胆し、支持率を落としたと読む。それにより、ジョージア州での上院決戦投票でも共和党は敗れ、2議席とも民主党に流れた。自業自得とはこのことである。