あけましておめでとうございます

2021年、丑年のイラストがワシントンから送られてきました

10代から20代にかけて、私は「どう生きるべきか」という問いに真剣に答えをだそうとしていた時期があった。だが明確な答えがでるわけもなく、考え続けながら生きていくしかないと思っていた。

それが社会人になって、経済活動に日々の生活の大部分が費やされるようになると、「どう生きるべきか」という哲学的な問いから「どう生活するか」という現実的なことにウェイトが乗るようになっていった。それは「思惟する」「思索する」といった、学生時代に好んだ精神活動からの離脱でもあった。自分としては「落ちた」という思いがあった。心の片隅にほのかな落胆を抱えたまま日々の仕事をこなし、気づいたらここまで来てしまったというのが実感である。

人生も後半戦に入って久しいいま、改めて「人はどう生きるべきか」という根源的な問いを投げてみたいと思っている。それが年頭の抱負である。