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明日の放送メディア出演予定:

・2月1日(月)9:00am 文化放送 AMラジオ(出演は11:30am過ぎ)『くにまるジャパン 極 

バイデン政権がスタートしたが、アメリカという国家が政治的に統一されることはない。ほぼ真っ二つに割れたアメリカ社会で、トランプ氏を擁立してきた保守派の人たちはこれからどうするのか。そしてトランプ氏は「違う形」で政界にもどってくると示唆したが、今後はどうするのか。今回はそのあたりのことを話す予定。

落日の共和党、早くもトランプ人気に陰り

ドナルド・トランプ前大統領はすでにフロリダ州の豪邸に移り住んだが、ゴルフ三昧の生活で収まる人ではないだろう。周囲の人が語る話の中に、興味深い動きがあるので記したい。

まず1月中旬から話題に上がっていた「愛国者党=パトリオット・パーティ」の設立についてだ。トランプ氏の顧問であるジェイソン・ミラー氏が書面で「(愛国者党の設立を)私たちは支持していませんし、かかわりもありません。この動きについては報道で知るだけです」と公表。

トランプ氏が自ら積極的に新政党を立ち上げる動きは、少なくとも当面はなさそうだ。ただ愛国者党については1月25日、フロリダ州でジェームズ・デイビス氏という政府職員が「MAGA(米国を再び偉大な国に)愛国者党」という団体を設立して連邦選挙管理委員会に届け出た(続きは・・・落日の共和党、早くもトランプ人気に陰り)。

日本の政治が停滞しつづける理由

1月25日から始まった衆議院予算委員会で、菅首相のふがいなさが際立っている。予算委員会での愚鈍とした態度と覇気のない答弁を目にすると、「先進国のトップとして、もう少し何とかならないのか」と思ってしまう。

もちろんお歳でもあり、もともとテキパキと動かれる方ではないことはわかるのだが、首相の一挙手一投足は国民に晒され、国民の潜在的な心理にも影響を与えるので、申し訳ないが「菅氏は官房長官が適役だった」と言わざるを得ない。昨年9月、当ブログで菅氏について書いたが(2020年9月2日)、いま読み返してみて、全く同じ思いが胸に去来した。

そんな時、文芸評論家の小林秀雄と横光利一の対談を読んだ。もちろん2人とも他界しているが、対談が行われたのは2人がまだ40代だった時で、時代を辛辣に斬っている。しかも政治についての語り口も鋭い。

小林はこう述べている。

「新鮮な政治がでてくれば必ず青年を動かし文学運動になる。いま日本に政治を反映した文学運動がないということは、今の政治に新しい思想がないということからきている」

時代が違っても、政治に対する不甲斐なさを感じる人は大勢いたのだ。この対談が行われたのは1947年1月で、当時の首相は吉田茂である。当時から日本の政治には新鮮さがないという印象があったわけだが、70年以上がたったいまも大きな変化はないというだ。どうりで「政治活動に入ります」という若者が少ないわけである。

またしても涙(3)

from Facebook

この写真が撮られたのは2018年のことである。

首都ワシントンの繁華街、ジョージタウンに孫娘と映画を観にきた帰りの光景だ。バイデン氏は1人のホームレスの男性に近づいて声をかけた。写真を撮られていることは知らず、しばらく男性の話に耳を傾けていたという。

誰もみていない時に、こうしたことが普通にできる人こそがアメリカのリーダーになったことは大変よろこばしいことである。

不覚にも涙が頬をつたってしまった。

建前の重要さ

バイデン新政権が誕生し、トランプ政権とはいろいろな点で真逆の相形を呈している。それは表面的な顔つき(人材)といったことから内面(政策)にいたるまで、同じアメリカ人であっても「これほど違うのか」と思えるほどである。

その中でもハッとさせられたのは、ホワイトハウスの新しい報道官の言葉であり、態度だった。ジェニファー・サキ(Jennifer Psaki)という報道官はオバマ政権時の広報部長であり、国務省のスポークスウーマンでもあった人だ。

from Twitter

バイデン政権初日の20日、記者会見でこう述べている。

「(バイデン)大統領の政治的目標はアメリカ政府に再び透明性と真実を取り戻すことです。耳にしたくないことであっても、皆さんとは真実を共有することを約束したい」

建前的な言説ではあるが、人としてこうした真っ当な理想を掲げられなかったトランプ氏とは目指すものが最初から違うことがわかる。100%実現できなくとも、少なくともそれに近づく努力はしますという姿勢と熱意が伝わってくる。

さらにマスク着用についてもトランプ政権時代とは真逆だ。サキ報道官は「ダブルマスク(2枚重ね)」を実践しているし、バイデン大統領もホワイトハウスのスタッフに「まず政権の人間がアメリカ人の手本となれ」と述べているという。まずはお手並み拝見である。